買ったり観たり読んだり

『GAMES OF THE LIVING DEAD ゾンビゲーム大全』 『水深五尋』(ロバート・ウェストール) 『ばら物語』2巻(滝沢聖峰) 16世紀ロンバルディアを舞台にした冒険戦記漫画がやっと2巻。しかし、生き別れの双子ロザリアとローザが出会ってからどんどん話が面白…

『世界の歴史22 近代ヨーロッパの情熱と苦悩』 このシリーズはどの巻も面白いのですが、今回もすこぶる読み応えがあります。フランス革命に関するゲーテの感想については、巷説(「この日より世界史の新しい時代が始まる」)をあっさり覆していたりして目ウ…

『REIGHBORHOOD!』(広江礼威) ホビージャパンに連載されていたイラストコラムをまとめた画集です。全編女の子と銃と制服と! ご本人によれば「なんか好きにやっていいというんでのんべんだらりとやっていたもの」だそうですが、いやもう趣味性あふれまくっ…

『ミサキラヂオ』(瀬川深) すごいことなんかない ただ当たり前のことしか起こらない―― 『フリクリ』 熱出して寝込んだのをいいことに読了。 瀬川さんは74年生まれですか、若いのにこんなおっさんじみた話を書くなんてまー。ちょっと戸惑いを感じながら読ん…

『ケルベロス 東京市街戦 首都警特機隊全記録』 嘘写真と嘘新聞がてんこ盛りで愉快。この本は作っていて楽しかったろうなぁー。押井守のロングインタビューも載ってまして、例によって出放題を吹いております。ドイツ軍フェチと学生運動へのルサンチマンと滅…

『耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳』(石川博品) ナラー、やっとこさ読みました。「自由・調和・博愛」をスローガンとする「本地」を中心に、自治権を持つ雑多な王国がまとまった「活動体連邦」。そのとある学校を舞台にした学園青春政治ラノベ……でいいのかな。…

『ベントラーベントラー』1巻(野村亮馬) なんだか評判が良いので買ってみました。やや、面白いじゃないですか。ド直球のSFです。宇宙人が飛来することが当たり前になった東京を舞台に、彼らとのトラブルを解決する「外星課」ががんばるお話。結構大変なこ…

『ヒストリエ』5巻(岩明均) 『茄子 新装版』下巻(黒田硫黄) 「僕は……あれから何もありませんでした」 うあああああ。 『ヴィンランド・サガ』7巻(幸村誠) ああ、ビョルンが……。しかし面白いです。鼻息も荒く、有頂天になって読んでいます。ぼってりと…

「コマンドマガジン」Vol.85 見本誌で頂いたコマンドをめくっておりましたら「コーカサス通史」なる新連載が。ほうほうと読んでみると、これがちょっとひどい内容で驚きました。「コーカサス(ザ・カスカフ)地方の歴史をわかりやすく言えば云々」という出だ…

「fellows!」vol.3 『乙嫁語り』、アミルが脱いだ! 脱いだ! あとぐるぐる巻きにされた仔羊のかわいさったらもう。「北の連中」というのはやっぱりロシアなのかしらん。今回のフェローズは木静謙二が『奉姫』という読み切りを描いてて驚きました。かなり僕…

『ソヴェト連邦』 もともとは1952年に発行された岩波写真文庫の復刻版です。昭和27年ですよ? バリバリのスターリン時代です。ソ連とスターリンが世界の前衛として光り輝いていた時代です。しかし、ソ連が実際はどんな国なのか、それはさっぱりわかっていま…

『自伝と書簡』(アルブレヒト・デューラー) デューラー(かっちょええ絵を描くあの人です)が残したメモや書簡を集めた一冊。彼の『ネーデルラント旅日記』は16世紀初頭の素敵なドイツ旅行記でしたが(特に世界設定フェチとしては、わんさか登場する貨幣単…

『チェチェンへ アレクサンドラの旅』 静かな小品ですが、これは傑作です。マスト観るべき。僕の好きな戦争映画ベスト10に入るかも。戦場も戦闘シーンもなく、チェチェン(作中では明示されていません)のロシア軍駐屯地に、一人の老婆アレクサンドラが孫で…

『チェ 28歳の革命』 マイルドで端正な実録映画といった作品でした。チェという人物のとんでもなさが発揮されるのはコンゴやボリビアに行ってからだと思うのだけど、そこはソダーバーグも同感らしくて今回は『39歳 別れの手紙』に向けたプロローグという格好…

『麗島夢譚』1巻(安彦良和) 島原の乱鎮圧直後の東シナ海、台湾を舞台にした歴史アクション。海賊浪人隠密剣豪にキリシタンに南蛮に中国人と、この時代でこの舞台でつまらないわけがないのです。ひゃっほう! この巻でもっともエロいシーンは主人公、伊織が…

『ゴッドファーザー』デジタルリマスター 何度も観ている映画なのだけど、何度観ても大満足です。どうでもいいんですが、僕はコルレオーネ・ファミリーの幹部であるところのクレメンツァが大好きでして。あまり深く掘り下げられてもいない脇役なのに、しかも…

『K-20』

去年は特に下半期映画観賞をサボっていたので、今年はがんばりたいところです。さて最初の映画は『K-20』でした。ソ連の潜水艦のようなタイトルだと思えてしまうのはさておくとして、最初興味はなかったものの、わりと評判がいいので観てみましたよ。やー、…

C75の同人誌

冬コミの同人誌でお気に入りのものをいくつかご紹介しますよ。とはいえ、毎回同じ人のが多いなぁ……あと気がつくと全部頂きものだし。まぁ、コミケでは自分で足を運んで本を買う暇がどんどん無くなっているので、必然的にそうなるんですけども。しかし! あ、…

『ハーモニー』(伊藤計劃) 帰省する新幹線の車中で一気に読み終えました。マスト読め、の一冊です。自意識というものは伊藤計劃さんにとって極めて大事なテーマなのでしょうね。『虐殺器官』もそうだったし、SFマガジンに掲載された短篇「From the Nothing…

気がつけばまた本が増えてます。amazonへのリンクは無しの簡易版で。 『ハーモニー』(伊藤計劃) 『スプーク・カントリー』(ウィリアム・ギブスン) 『探索者』(ジャック・マクデヴィット) 『世界の歴史 中華帝国の危機』(並木頼寿 井上裕正) いろいろ…

「軍事研究」1月号 江畑謙介のロシア軍改革に関する記事が読みたくて購入。前号のグルジア紛争関連の記事ではサアカシュヴィリがこてんぱんに批判されていました。熱いハートとクールな筆致という江畑節は無味乾燥にならず、かといって情緒過多にもならず、…

先日『フリクリ』を全編観返しまして、以来フリクリ熱再燃中。友人のたんたんさんが未見だとぬかすので啓蒙したのですが、定期的に観たくなる作品でもあります。僕のなかでは『スワロウテイル』と同フォルダに分類されている士気高揚タイトル。 『レモン月夜…

『冷食捜査官』1巻(とり・みき) あちこちの雑誌で描かれてきた、冷食捜査官シリーズがまとまりました。適当世界なのに、なんと魅力的な世界設定であることか(一本巨大な筋が通り、あとはテキトーというワールドはよいものなのです)。冷食捜査官RPG、など…

『ベルリン・嵐の日々 1914〜1918 戦争・民衆・革命』(ディーター・グラツァー ルート・グラツァー) モリナガ・ヨウさんに勧めてもらい、興味を持った一冊。第一次大戦下ベルリンの日常生活を当時の出版物や手紙から描き出したノンフィクションです。東ド…

『竜骨』(田中久二彦) 予約していたのが先週届きました。ンもう楽しみだったのですよ、ひゃっほう。めくってもめくっても田中久二彦さんの絵が続くこの快感! ディフォルメの強いものから比較的低いものまで、どれもブレが無くてしっかりと存在感があるの…

『機甲天使ガブリエル』(宮武一貴 加藤直之) 80年代中盤にスタジオぬえで企画され、結局日の目を見なかったパワードスーツSFの設定やメモ、ラフを集めた資料集。mixiで林譲治さんがこの本を紹介して曰く (前略)加藤直之さんと宮武一貴さんの会話、加藤:…

『覇者と覇者 歓喜、慚愧、紙吹雪』(打海文三) 応化クロニクル三部作の最終巻にして、未完の遺作。うわあん。大切に読もうと思います。あと、この副題はなんだか椎名林檎の気配が。覇者と覇者 歓喜、慙愧、紙吹雪作者: 打海文三,帝国少年出版社/メーカー: …

『中国ポスター』(秋山孝) 中華人民共和国が建国されてから現代に至るまでの、さまざまな政治ポスターを紹介した一冊。質量ともに文革期のポスターが素晴らしいです。特に「農民画」と呼ばれる様式は東洋的ディフォルメが強い一方、詳細な描き込みが観てい…

3週間でいろいろ買ったので、なかからとりあえずひとつだけ。 「fellows!」Vol.1 森薫さんの新連載目当てでとにもかくにも購入した新雑誌。その新連載「乙嫁語り」はカスピ海周辺の地方都市、テュルク系の羊飼い一家に嫁入りした娘さんの話です。山があるの…

『うつうつひでお日記 その後』(吾妻ひでお) 吾妻さんの日記まんがに出てくる魚や煙草吸ってるお化け(なんて名前だっけ)が大好きです。『ご近所メルヒェンRPG ピーカーブー』にいても違和感のない、毒にも薬にもならなさっぷりがステキ(宣伝しつつ)。 …