『世界の歴史22 近代ヨーロッパの情熱と苦悩』
このシリーズはどの巻も面白いのですが、今回もすこぶる読み応えがあります。フランス革命に関するゲーテの感想については、巷説(「この日より世界史の新しい時代が始まる」)をあっさり覆していたりして目ウロコでした。他にも、王政復古からナポレオン3世にいたるまでの19世紀フランス史がこんなに面白いものだったとは! 通り一遍の知識はあったものの、ウィーン体制と自由主義・民主主義革命の動きは実にダイナミック。ユゴーとか読み返したほうがいいかもしれません。
『STRANGE FICTION』
世界の歴史 22 近代ヨーロッパの情熱と苦悩 (中公文庫 S22-22)
- 作者: 谷川稔,鈴木健夫,村岡健次,北原敦
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2009/03/01
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 10回
- この商品を含むブログ (6件) を見る