『機甲天使ガブリエル』(宮武一貴 加藤直之)
80年代中盤にスタジオぬえで企画され、結局日の目を見なかったパワードスーツSFの設定やメモ、ラフを集めた資料集。mixiで林譲治さんがこの本を紹介して曰く
(前略)加藤直之さんと宮武一貴さんの会話、
加藤:服は理屈じゃ描けないよ
宮武:深く理解していれば、服だって理屈で描けるはずだに感動できるかどうかが、この本の向き不向きの分岐点ではないかと思う。(後略)
とのことで、宮武さんはキチガイだと感心し早速購入しました。
80年代はぬえに影響を受けたメカ絵描きが山のようにいましたが、本家はやはり違います。メカのセンスというのは流行り廃りがあって、ガブリエルでも部分部分では結構古さを感じてしまうのですが、それを越えた説得力のようなものが頑としてあるのです。「おお、これは動くぞ」といいますか、カタマリ感や存在感が伝わってくるというか。僕は理屈を一切無視したテケトー絵描きなので、なおさら感心するばかり。メカ絵を描くのが好きな人は、昔の企画だからといって敬遠せず観てみることをお薦めしますよ。
ところで宮武さんのデザインといえば、「ヤマト2」の地球防衛軍と白色彗星帝国軍双方のメカがもうたまらんのです。アンドロメダが群を抜いてメジャーだけど、他のもステキなのよ! 勿論アンドロメダも大好きだよ! マイフェイバリット宇宙戦艦だよ!
『阿部窪教授の理不尽な講義』2巻(滝沢聖峰)
好きだったこのシリーズも、2巻でおしまい。ヒロインの筈の宮嶋さんがちっともかわいくなくて、教授が圧倒的に素敵な辺りが滝沢さんらしいのでしょうか。しかし2007年あたりからえらく絵が変わってきましたねえ。ディフォルメが強くなったのかしら。絵描きの端くれとしてこれを言っちゃいかんのですが、なんかペンタッチも荒くなってイマイチ好みでないなぁ……。
- 作者: 加藤直之,宮武一貴
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- 発売日: 2008/11/05
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安部窪教授の理不尽な講義 2 (ビッグコミックススペシャル)
- 作者: 滝沢聖峰
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