『竜骨』(田中久二彦)

 予約していたのが先週届きました。ンもう楽しみだったのですよ、ひゃっほう。めくってもめくっても田中久二彦さんの絵が続くこの快感! ディフォルメの強いものから比較的低いものまで、どれもブレが無くてしっかりと存在感があるのは流石です。この本に難を挙げるとすれば、まず装丁がちゃんとしすぎていること。こう、机の横に置いて気軽にワサワサッとめくってガッと観入るにはいささか立派すぎます。また、沢山絵を収録した結果、結構縮小された作品が多いのも残念。これじゃあパク……いや参考にしにくいですよ! 絵描き視点だと、純粋に観賞するのは不可能なのよ(開き直り)! いやしかし、脳がグイグイ刺激されて猛然と絵を描きたくなりますね(それが仕事だってば)。
 そうそう、同梱されていたチラシによれば、ホビージャパンアスキー・メディアワークスからそれぞれ別に補完集とも呼ぶべき田中久二彦イラスト集が出るそうで……誌上通販とのことで……ああキャピタリズム! いや、でも僕も出す側の人間だからこういう方法を批判してはいけませんね。キャピタリズム万歳!

田中久仁彦画集【龍骨】

田中久仁彦画集【龍骨】