こんにちは

 速水螺旋人です。まんが描いてます。読みはそのまま「はやみらせんじん」でどうぞ。コミックバンチに「男爵にふさわしい銀河旅行」連載中。モーニング・ツー大砲とスタンプ」連載完結。最近は「楽園」で読切を描いています。キジバトの声好き。既刊は「螺旋人同時上映」「靴ずれ戦線」「速水螺旋人の馬車馬大作戦」「螺旋人リアリズム」「螺旋人モダニズム」「オープンダイス・キングダム」「スパイの歩き方」等。

 こちらイラスト置き場です。

MINITRUE GALLERY

 以前の絵はこちらに。

pixiv.me

 もはや廃墟と化した昔のサイトはこちら。

■空とぶ速水螺旋人■

気がつけばなんだか忙しい

 何もしなかったのに夏が終わってしまいました。
 そしてスケジュールをあれこれしていたら、予定していた休みがどんどん遠ざかる悲しさ。がっかりしょんぼり。自業自得なので誰に腹を立てるわけにもいかぬのだ。
 でも『ダンジョン飯』11巻を読んだら大興奮して立ち直りました。すごいものは本当にすごい。

 あと最近観た映画『くじらびと』『アナザーラウンド』『カラミティ』がどれもすこぶる面白くて大変です。特に『くじらびと』と『カラミティ』はスクリーンで観るべきとてつもない絵の作品なので、皆さん是非劇場へ。『カラミティ』は吹き替えをお薦めします。字幕が絵にかかるのはもったいない。

映画『くじらびと』予告編 - YouTube

マッツが舞う!『アナザーラウンド』予告編 - YouTube

映画『カラミティ』予告編【2021年9月23日 新宿バルト9ほか 全国順次公開公開】 - YouTube


 はいお知らせです。いろいろあるよー。
 まず、楽園のweb増刊にショート読み切りを描きました。きわめてしょうもない話ですが面白いですぞ。公開はあと少し、9月いっぱいです。

hakusensha.tameshiyo.me



 コミックバンチで連載中の「男爵にふさわしい銀河旅行」がいよいよ来月で最終回です。今月はそれに向けてのクライマックス。今までの話が一部こちらで公開されていますので読んでくださいね。公開されているのは最新話ではないものだから自分でもしばらくぶりに読む話ばかりで、ウチは楽しいもの描きますね。お安い娯楽だ!

www.comicbunch.com



 設定協力で参加しておりますスチームパンク女学生スパイアクション『プリンセス・プリンシパル Crown Handler』第2章の劇場公開が始まりました。物語がいよいよ本格的に展開します。おもしろメカや新キャラも続々。自信を持ってお勧めできます。よろしく!

www.youtube.com



 「靴ずれ戦線」を連載していたCOMICリュウが創刊15周年を迎えまして、電子書籍フェア「COMICリュウ創刊15周年記念 生誕祭」が始まりました。フェアの後半、10/6からの第二弾につくお祝いBOOKにペーパーを寄せておりますので是非是非。

www.comic-ryu.jp


 先日熱海で発生した伊豆山土砂災害につきまして、日本漫画家協会の主催で被災者支援のチャリティオークションが行われます。漫画家が寄せた色紙をヤフーオークションに出し、その収入を義援金窓口に寄付します。僕も一枚出しておりまして、10月4日よりオークションにかかります。詳しくはこちらを御覧ください。日程が近づきましたらまたお知らせします。

note.com


 ああ大変。とりあえずこんなものかしら。
 他にも予定しているイベントなどありますので、近々あらためてまた告知します。
 そうそう、11月のコミティアに申し込みましたよ。世の中どうなっていることでしょうねえ。

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オリンピックの日程折返しでの覚え書き。もしくは10年後に読み返すためのメモ

 ワクチン、二度目の接種を受けました。ファイザーです。
 おなじみの上腕部鈍痛以外で自覚できる副反応なし。万全の準備を整えていたのにがっかりションボリ。
 これで万事解決というにはほど遠く、今後も用心して生活しないといけないわけですが心理的にはずいぶん楽になりました。
 しかしながら未だに予約すらできない方が多くてちょっと申し訳なくはありますね。あと抗体が保つ期間やデルタ株を含む新しい変異株のことを考えるとそう遠くない将来に三度目の接種が必要になりそうで、そこの案配はうまくやっていただきたい。(追記:三度目の接種以前に世界で接種を受けていない人に優先すべき、というWHOの主張はまったく正論です)

 さて、本日東京におけるCOVID-19新規感染者は4000人を突破しました。全国では引き続き1万人超え、伸び率や陽性率はどえらい高止まりが続き、実効再生産数は1.4以上。医療現場は確実に破綻へと近づきつつあります。
 この傾向は予測されていたことであり、しかもピークアウトはおそらく当分先のこと。と知っていても、いやーなかなかに浮足立ちますね。政府も各種シミュレーションでこのことはわかっていたはずであり、そのうえでいまの政策なのが気に入らぬところではありますが。

 先日人間ドックにも行きまして、年相応にガタが来ている以外はおおむね問題なし。痩せましょうねと言われるのは恒例行事。あッでも減量していることは褒められました(真面目に節制してるんですよ!)。
 その安心感とCOVID-19感染状況で浮足立つ相乗効果で暴飲暴食したくなる。これは発見でした。しませんよ我慢しますよ。

 「どうぞ勝手にやっていただきたい」精神を発露してオリンピック中継やスポーツニュースは観ておりません。なので開会式のあれこれや個々の競技についてはなにも言うべきことはなく、また五輪全体についての意見も前回の記事のままです。
 それを踏まえた上で、今からでも再延期・もしくは中止しませんかオリンピックとパラリンピック
 今回の感染拡大は五輪が主な理由ではないでしょう。しかし政策の選択肢を狭めていることやリソースを奪っていること、また気候も含めて選手のコンディションが万全でないのも明らかです。運営を支援しているスタッフの体制もあぶなっかしく、また五輪再延期・中止することでアナウンス効果も大きいはず。五輪は天災ではないのだから止められますよ。簡単なんでしょう菅総理
 それに加えて再度の給付金や企業・店舗への支援を公正にかつ手厚く、ざばざばとカネを突っ込みながら大都市圏の人流を徹底的に減らす施策も必要じゃないかしら。

 おまけ。西浦博教授のインタビューが、7月28日時点で疫学から見た危機感をよく表しています。

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 あッ平沢の新譜買わなきゃ。
 

五輪開会式を3日後にひかえての覚え書き


 本当は海外旅行に出るつもりだったのです。
 オリンピック、僕はそんなに敵意を持っているわけではありません。近年だとロンドン五輪の開会式はえらく面白かった。自分とこの君主をあんな扱いしてのける国はそうそうないよ。そらまあ資本主義とナショナリズムが合体した問題山積の怪物イベントではありますが。
 ただ、東京はもうやらんでええやろうと思っていました。誘致時のいかにもなプロモーションの数々も鼻についたものです。とはいえ開催が決まってしまったわけで、あらあらまあまあ。それならそれで仕方ない。どうぞ、ご自由にやってください。ただこちらも付き合う義理はない。東京を脱出してロシアかウクライナか、アルメニアキルギスか……と算段をめぐらせておりました。
 が。
 そのあとの世界のいち大事はご存知のとおり。ああもう。

 五輪はご自由にどうぞ。こちらは関わりません。
 そのつもりが、ああそのつもりがCOVID-19のせいでひとつ同じ屋根の下。強制的に関わり合いになってしまいました。

 2021年夏。COVID-19が猖獗をきわめるなかで本当にやるらしいですよ、五輪。
 この状況下、なぜやるんでしょうね? いろいろ憶測はできますが、結局いままで得心のいく説明はありませんでした。「人がバタバタ倒れようが五輪を遂行するのだ」ぐらいの気合いを見せてくれれば、少なくとも心意気は買ったでしょう。
 どうにも不思議なのです。東京都も日本政府も、この状況でなんとしても五輪を開催するという心意気が見えなかった。ロックダウンしてでも補償を大盤振る舞いしてでも五輪最優先、な主体性が無かった。自分たちにはどうしようもない、避け難い天災がやってくるのだから仕方ない……なぜ君らにはそれがわからんのだ、そんな諦めのようでした。
 奇妙な主体性やポリシーの欠如、全体の舵取りの不在はそこここに感じられます。決まったことだから、そういうことだから、できるだけ無難に、コンセプトのため理路を立てて守るわけでもなく非難が起こればおずおずと引っ込める、てんでばらばら。森前大会組織委員長は、その地位にふさわしい人物だったかどうかはさておき、少なくとも五輪に向けての主体性はあったように思うのです。
 まあいい。

 やめろとは言いません。実は五輪中止の署名はしましたけども。でも、この夏は止しましょうよ。楽しみにしている人も、危惧する人も、アスリートも皆が皆不満を持ってブスッとするばかりじゃよ。今年はCOVID-19対策に政策やリソースを集中できるよう、再延期で手を打とうではないですか。来年にすれば客も入れられる、皆の前で競技やイベントができる、インバウンドで稼げる、僕は開催期間中海外へ逃亡できる。

 ウン10年生きてきたなか、日本で起こった出来事で特にえげつないと心に刻まれている出来事がいくつかあります。オウムのテロ事件、東日本大震災……それに今回の東京オリンピックパラリンピックが追加されました。
 不条理です。しかも政府や公的な組織が主導した。COVID-19はなるほど避け難かったかもしれませんが、去年春の段階で2年延期論は出ていました。それを2021年夏と決めたのは前首相であり、彼はそのことについて省みることをせず、その後の政府・東京都・組織委員会は活力なくなんとなくの開催に進みます。
 なんとも居心地悪い日々が始まろうとしています。誰がどこへ向けて舵取りをしているのか。何をしたいのか。誰もグランドデザインを描いてないのではないか。そのうえ誰も舵を握っていないのではないか。しっかり観て、覚えておかねばならないけど、いやはや。

お知らせモロモロ

 「楽園」春のweb増刊でショート読切り「ワルプルギス実行委員実行する」を描きました。季節ものです。というか今晩。面白いから読んでね。

hakusensha.tameshiyo.me

 特に意図したわけではないのだけど、この扉絵が「魔女TRPGルールブックのイラスト」ぽくなってお里が知れるというものです。おばあちゃん大集合絵、描いてて楽しゅうございました。

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 理想の乙女を求めて銀河をうろうろするスペースバラッド「男爵にふさわしい銀河旅行」、web無料公開分の更新がひさかたぶりに再開されました。このあとは毎月コンスタントに更新される……と思います。本編もいよいよ佳境ですし、よろしくですよ。

www.comicbunch.com

 倉田悠子による「くりいむレモン」のノベライズが星海社から続々再刊されてまして、このほど5月14日発売の『マイ・ソング 亜美それから』で解説を書きました。

 誰が。

 僕が。

 くりいむレモンの?

 いやいやいやいや、お話を頂いたとき腰を抜かしたのはこっちですがな。そらまあ80年代のオタクとして履修はしておりますが、コアなアニメファンでもないのに、えー! そんなわけで、解説というよりは単なる短い雑文になっておりますが、何卒よろしくお願い致します。

www.seikaisha.co.jp

 なんや告知ばっかりですね。時局がら日々が淡々としていて、ブログに書くようなことが少ないのですよ……いや、くりいむレモンの解説はびっくりだけども。なんかネタ探してもうちょっと更新頻度上げましょうね。

『大砲とスタンプ』完結御礼

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 しばらく経ちましたが兵站事務屋将校右往左往漫画『大砲とスタンプ』9巻が出ました。これにて完結です。
 おおむね10年、最初の担当編集と「9巻ぐらいですね」という心づもりでやってきましたからまさに目算通り……いやいや完走できたのも読者の皆さんあってのことで本当に幸運なことでした。あらためましてありがとうございます。
 僕もここまでの長期連載は初めてでしたから得るものはとても多かったです。狙い通りのことやままならぬことや、いやもうてんこもりです。

 9巻を、そしてこの機会に1巻からお読み頂いた方々から腰を抜かすほど多くのご感想を頂いておりまして、「いやいや、そんな、えー」と口走りながら拝見しています。めちゃめちゃ舞い上がってます。『大砲とスタンプ』はこれでおしまい、次の仕事に切り替え! とうそぶいたけれども、自分でも消化するのにまだもうちょっと時間がかかる気配ですよこれは。個別にお礼が言えませんが、重ねてありがとうございます。

 連載は終わっても物語はそこにあります。紙の本はちょっと入手しづらい巻もあるようですが、電子書籍は元気に販売中ですので今からでも是非是非よろしくお願いいたします。事務屋から見た戦争のお話。太鼓判を押す唯一無二の面白さだよ!

morning.kodansha.co.jp

 アニメ化しないかなー。

 あッ、でも尊敬する野村亮馬さんがマルチナの着せ替えアニメ作ってくださったんですよ。嬉しい!

https://matowbooks.tumblr.com/post/640876135611285504/2021%E5%B9%B41%E6%9C%8821%E6%97%A5%E3%81%AB%E9%80%9F%E6%B0%B4%E8%9E%BA%E6%97%8B%E4%BA%BA%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%AE%E8%91%97%E4%BD%9C-%E5%A4%A7%E7%A0%B2%E3%81%A8%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%97%E3%81%AE%E6%9C%80%E7%B5%82%E5%B7%BB%E3%81%A7%E3%81%82%E3%82%8B%E3%81%A8%E3%81%93%E3%82%8D%E3%81%AE%E7%AC%AC9%E5%B7%BB%E3%81%8C%E5%88%8A%E8%A1%8C%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%A6

matowbooks.tumblr.com


 ところで9巻につきましてお話には直接関係しませんが、わりと大きなミスがありました。
 以下の通りになります。

p250の2コマ目
×パパエフ
○コキリコ

アレクセイ・アナトーリエヴィチの帰還

 ロシアの反体制活動家アレクセイ・ナワリヌイが療養していたドイツから帰国したところ、空港で拘束されました。当局の警戒ぶりはそれはもう大仰なもので、到着予定で支持者が集まっていた空港からわざわざ別の空港に着陸させ(モスクワには複数の国際空港があります)、空港の周囲は道路封鎖という御大層なもの。今後どうなるのか、これを書いているのは拘束された直後なのでよくわかりません。

 国際的に注目されていましたから、帰国するナワリヌイには多くのメディアが同行していました。僕はその中継を観ていたのですが、終始落ち着いたその姿がとにかく印象的で。自分はただの野次馬ではないかとの気後れもありつつ。しかし。
 過剰に陽気にふるまうでもなく神経質そうでもなく、ちょっと打ち合わせにでも行くか、ぐらいのさりげなさ。

 自分を毒殺しようとした政府が治める国への帰還。しかも逮捕されるであろうことは事前にわかっている。出される食事ももはや信用できません。いきなり命を奪うようなことは今の状況ではしないだろうけども、そう思わせておいてなにをするかわからんのが今のクレムリンです。
 活動家として実際のところどうなのか、思想信条は、など無条件に同意できるかどうかは保留です。しかし、彼が勇敢でないとは誰も言えますまい。あの姿は崇高でした。
 そして、今回の件はプーチン政権の盤石さではなくむしろ弱さを垣間見せたといえましょう。

 この日記、漫画家風情が何をいきなりとドン引く人もいるでしょうけど、本当に心打たれたんですよ。どうかご無事で。