こんにちは

 速水螺旋人です。まんが描いてます。読みはそのまま「はやみらせんじん」でどうぞ。楽園にて「スターリングラードの凶賊」連載開始。コミックバンチ「男爵にふさわしい銀河旅行」モーニング・ツー大砲とスタンプ」連載完結。キジバトの声好き。「螺旋人同時上映」「靴ずれ戦線」「速水螺旋人の馬車馬大作戦」「螺旋人リアリズム」「螺旋人モダニズム」「オープンダイス・キングダム」「スパイの歩き方」等。僕の本をまず一冊なら『ワルプルギス実行委員実行する』もしくは『螺旋人同時上映』をどうぞ。読み切り作品集です。

 こちらイラスト置き場です。

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 こちらにもちょこっと。

MINITRUE GALLERY

 以前の絵はこちらに。

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 もはや廃墟と化した昔のサイトはこちら。

■空とぶ速水螺旋人■

節制向けの季節も終わり

 いよいよ秋ということで、2022年最後かもしれない冷麺を頂いた。一期一会。

 ロシア連邦はただちに撤兵して戦争をやめるべきであり、手をくだした・命令した戦争犯罪人は裁かれねばならず、プーチンは大統領の座から追われねばならない。ウクライナの人々とロシアの抵抗者に支援を。

 ロシアでは部分動員なのだかなんだかわからない動員が始まっている。クレムリンが勝つことはないだろうが、苦しみを長引かせることはできる。ことと次第によっては核兵器も使われかねない。この動員がプーチン失脚の呼び水になるかもしれないし、プーチン後により良い体制ができるとも限らない。そうしているうちにも犠牲者は増え続けるわけで、良い選択肢がないというのは憂鬱なものだ。

 なにが起きているのかある程度判明するのは数年、10年後になるだろう。専門家ならいざしらず、こちらは素人だ。SNSの速度で一喜一憂したり、わかったつもりにはならぬようにしたい。
 それより国連高等難民弁務官事務所UNHCR、ロシアでの政治的被迫害者を支援するグループ(動員が始まった今ますます必要とされる組織だ)OVD-Info国境なき医師団への寄付はすぐにでもできるのだから引き続き。

 まったく意外ではないことに、ロシア人キャラクターを出す企画がポシャったり、ロシア人キャラがしれっと別の国出身に変わったり(『1984年』だ!)している模様。
 仕方ないとは断じて(断じて!)思わないが、一方でこの決断に関わった人たちを責める気分にもあまりなれない。国とそこに住む人々は違うし、ロシア国民の集団的な責任と個々人の責任を混同するのも筋違いだ。とは申せ、陰惨な戦争のことを考えるとロシア絡みの作品を素直に楽しめなくなった人は多かろう。「これこれこういう理由で筋違いなのだから好きになって楽しみなさい」とは無茶な話。感情は感情で、これについては仕方がない。
 僕の作品も今回の戦争で読めなくなった人はいると思う。ご縁があればまた読んでくださいね。

 ゴルバチョフ死去。彼がソ連の最高権力の座にあったのはたったの6年半。冷戦を終わらせ、ソ連を再生させようとした人。ロシアではたいそう評判が悪いけれど、ソ連解体については彼が「主犯」ではなかろう。時代を作り、時代に追い抜かれた人だ。60歳で過去の人になり、その後はなんだか迷走気味の人生でもあった。晩年のインタビュー番組での疲れ切った面持ちと、先立たれたライサ夫人の肖像の横にイコンが置かれていたのが印象に残っている。社会主義者は最後に信仰を持ったのだろうか? プーチンの戦争を目にして亡くなるのは幸福とはいえない。本当におつかれさまでした。
 僕が物心ついたときの書記長がブレジネフ。その後アンドロポフ、チェルネンコソ連の指導者といえばよぼよぼの老人で荘重で死にかけのイメージだった。そこへ来てさっさと歩き、はきはきと話し快活に笑うゴルビーが登場したのはとんでもなく鮮烈で、いまでもどこかソ連ぽくない気がする。スターリン時代のコルホーズで生まれ育ち、あの体制だからこそモスクワ大学に行けて、共産党でエリートコースを歩んできた文字通りのソ連の子なのだけど。

 前の記事にも書いたことだけど。
 安倍元首相の「国葬」、国葬のふりをした国葬儀というか、ともかく僕は反対だ。いかなる人の死も平等に悼むべきで、国が自ら誰かを特別扱いしてはいけない。私事なら別だ。差をつけて当たり前なのが人情だ。だが国は万人平等の理想のため非人情であるべきだった。国がその建前を率先して放り出すのはさすがに矜持がなさすぎやしないか。
 僕は共和主義者だが、天皇国葬になるのは百歩譲ってまだ許せる。日本国憲法で国民の統合の象徴だからだ。象徴としてのセレモニーだ。また、原則を破るぐらいの例外もあり得るだろう。よほどの英雄、誰もが認めざるをえない人物なら、あるいは。
 安倍さんがそうだろうか。
 吉田茂に次いで二人目で、今のところよほどの例外が政治家に限られているのもつまらない。

 ちょっと前、ドラマ『力の指輪』についてTwitterであれこれ話が盛り上がっていた。それ自体には言及しないが(なにせ観てないので……観なさいよ!)、ピーター・ジャクソンの映画でイメージができた人が多いのだなということにあらためてメジャー作品だと感心した次第で。
 僕の絵としての指輪のイメージは寺島龍一の挿絵がいちばん近い。これはわかりやすい刷り込みですね。あとトーヴェ・ヤンソンが描くホビットも好きだ。PJの映画は勿論圧倒されるし大好きだが、実はどんぴしゃりのイメージではない。なるほどなー、という距離を感じている。とてもよくできた二次創作な印象に近い。
 百点満点の絵に出会ってしまったら、もう漫画を描かなくなってしまうかもしれないのでこれで良いのだ。自分に無いものだからこそ面白いのかもしれない。そのうえで、ファンタジー……というと範囲が広すぎるから狭めて「剣と魔法の世界」で映画で、こうありたいなというイメージに近いのはなんだろう。テリー・ギリアムの『バロン』かな。あと『コナン・ザ・グレート』と『キング・オブ・デストロイヤー』……ただの老人かもしれぬ。

 イメージといえば。
 『サイバーパンク:エッジランナーズ』観た観た。正直なところ、いささか様式美にすぎるし自分ならこうするというところは多かった。ベタベタだ。だが! 「いかにも」で「そうそうこういうの」というサイバーパンクアニメは意外に無かったのではあるまいか。『ニューロマンサー』から38年を経て、真正面からベタベタを、いや、マスターピースを見せてくれた心意気。さあここからですよ。

 お知らせ。萌えミリ誌の雄「MC☆あくしず」66号が出ています。大河ロシア史連載「ロージナ年代記」は今回番外編でショートコミックを描きました。以前のショートコミックが好評だったので味をしめました。今後もときどきやる予定です。大砲と教会の鐘には意外なつながりがあるというお話。よろしく!

www.ikaros.jp

 来たる10月21日(金)夜、東京は新宿のロフトプラスワンにてトークイベント「戦争漫画無駄話」をやります。ご一緒するのは軍艦漫画のすごい人、黒井緑さんとロシア軍事研究でいちやく有名になった人、小泉悠さんです。チケット発売中。来てね来てね!

www.loft-prj.co.jp

 

爽の梨が好き

 間が空いてしまった。セミはまだ元気に鳴いているものの、東京の夏はすっかり終わったようでせつない。鮎食べてないなあ。

 ロシア連邦はただちに撤兵して戦争をやめるべきであり、手をくだした・命令した戦争犯罪人は裁かれねばならず、プーチンは大統領の座から追われねばならない。ウクライナの人々とロシアの抵抗者に支援を。

 ロシアによるウクライナへの大規模侵略が始まって半年。まさかここまで長引くとは。そして、どうもまだまだ長引く気配だ。1年? 2年? 終わりはいずれ来るだろうが、どう終わるのか、その後どうなるのか想像もつかない。悲しいこと愚かしいことが沢山起こるのだろう。プーチンのロシアは敗れるとの確信は揺らいでいないが。
 自分のことを考えてみれば、ウクライナ情勢への妙な慣れがある。惰性に近いかもしれない。とはいえ(あえてこういう表現をするが)遠い国の戦争のことで日々新鮮な感情を新たにし続けるのも不自然だし、さらにいえば不遜なのかもしれない。
 そのなかで、様式に落ちないよういかに対峙していくか。真摯であり続けられるのか。
 初期の逆上はおさまって、しかし常に心の奥で怒りがくすぶってはいるのだが、だからなんだというのだ。

 国連高等難民弁務官事務所UNHCR、ロシアでの政治的被迫害者を支援するグループOVD-Info国境なき医師団への寄付は続けている。これはとにかく役に立つのだから。

 COVID-19第7波、落ち着きませんなあ。COVID自体は落ち着くものではなく、2019年以前にはもう戻らないのだろうけども。
 ボチボチ小旅行はしていて、先日は岩手に行ってきた。目当ては平泉西方の山中にある骨寺村荘園遺跡。かつては中尊寺の荘園で、中世の絵図に描かれた景観が残っている稀有な場所だ。よほどに気に入ったのか、5年前に続いて2度めの訪問。古刹や城に匹敵する歴史好きが楽しめるところなのに、人がいないんですよこれが勿体ない。皆行こう。

www.honedera.jp


 あと日原鍾乳洞とか田谷の洞窟とか、面白い面白い。ダンジョン探索は他にもボチボチ行く所存です。

 告知です。
 楽園web増刊にて新連載『主君と旅する幾つかの心得』が始まりました。SFなのかファンタジーなのか、いやスペースバラッドです。『男爵にふさわしい銀河旅行』とつながりがあるような無いような、なお話ですが未読の方でもまったく問題ありませんネタバレもしません。面白いよー読んでね。

hakusensha.tameshiyo.me

 ボンサイ・ゲームズから発売、独ソ戦スターリングラードの狙撃兵対決をモチーフにしたカードゲーム「スコープ:スターリングラード狙撃戦」の箱絵を描きました。買ってね遊んでね!

bonsai-games.net

 そしてモーニング・ツーで新連載準備中です。『大砲とスタンプ』が終わってしばらくぶり。もうちょいで具体的にお知らせできるので、しばしお待ち下さい。面白いよ!

 ちょうど去年の今頃のこと、モスクワのコミックイベントに招待された。このタイミングで海外へ行くのはまだまだなにかと難しかったので、ごめんなさい是非参加したいのだけどまた呼んでくださいと丁重にお断りして……行けばよかったかなあ。こんなことになるなんてなあ。ほんとになあ。ああもう。

冷房がないと死ぬが冷房をかけるとアイス欲が減退する

 今年は模範的な梅雨が来たなあと思ったのもどこへやら、空梅雨ではないですか。これを書いているのは26日の午前10時頃なのだが、はやくも室内30度超えだ。などと書いていたら梅雨が明けてしまった(27日追記)。

 ロシア連邦はただちに撤兵して戦争をやめるべきであり、手をくだした・命令した戦争犯罪人は裁かれねばならず、プーチンは大統領の座から追われねばならない。ウクライナの人々とロシアの抵抗者に支援を。

 ウクライナでロシアの音楽や出版物が厳しく規制する法案が可決されたとのこと。遠く離れた外野からのナイーブな言葉かもしれないが、これはとどまってほしかった。侵略された側なので理解はできるものの、プーチン体制と戦うならば厳しめに自分の国を律するべきで、「勝つためなら何でもして良い」ではいけないのだ。
 一方ロシアでは新たな契約軍人の募集が惨憺たる状況らしく、世論調査での数字はプーチン政権と戦争への支持が圧倒的ではあるものの、しかし、まあ、そういうことなのだろう。熱狂と恐怖の両極端が渦巻いていたスターリン体制下で、ドイツ軍侵攻直後に兵の志願者が押し寄せたというエピソードとは好対照をなしている。もっとも、先を争って志願兵が出る状況が必ずしも「良いこと」とは限らないが。

 参院選、争点はいろいろあるが、自民以外の選択肢を育てることを考えたい。今の野党は頼りないし、政権担当能力がないと批判されれば一理あると思うし、長期的には破滅的に危機的であろうし、しかしそれでは未来永劫自公に投票し続けることになりやせんかしら。ポカンと待っているとどこからか頼れる党が登場するのでは苦労はない。そもそも参院選政権選択選挙ではないけれども。
 個別にはインボイスと消費税。ものは試しなのだから、5年ぐらい消費税下げてみればいいのに。改憲は少なくとも自民党については、近年の総裁たちが言ってきたように党是であることが第一で、中身というより「改憲したいから改憲」のように見える。僕は改憲自体は無しではないと考えているが、自民のそれには胡散臭さが先に立つ(2012年の自民改憲案は問題外としても)。

 告知いくつか。
 孤高の萌えミリ誌『MC☆あくしず』65号が発売中です。大河ロシア史連載「ロージナ年代記」はモスクワに嫁いだビザンツ皇女ゾエや「第三のローマ」やボルシチの話など。ゾエ、深掘りすると相当に興味深そうな人物で、彼女が主役の話を読みたいです。よろしくよろしく。

www.ikaros.jp

 「ユリイカ」7月号、スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ特集にエッセイを寄せました。あとから気づいたのですがアレクシエーヴィチの話をしていないな? ユリイカで書かせてもらうというの、ちょっと感慨がありますね。

www.seidosha.co.jp

 「楽園 Le Paradis」39号が30日に発売です。東部戦線ウエスタン「スターリングラードの凶賊」2話が載っています。早くもウエスタン度下がり気味かもしれないけど、目指すは二人のセルジオだからこれでいいのだ。面白いので買ってね読んでね。

www.hakusensha.co.jp



 夏用の竹シーツを買った。はじめて使うのだが快適快適。良いものです。
 今季初スイカを食べた。どうってことのない、しみじみする美味さ。
 今季初ダイキリも呑んだ。万全。

 26日午後11時。帰宅したら室温32度!

うなぎパイを買いました

 梅雨。
 街にはこんなにアジサイが多かったのかといつも驚く。桜、ツツジアジサイが日本の街の花ベスト3なのかしら。

 ロシア連邦はただちに撤兵して戦争をやめるべきであり、手をくだした・命令した戦争犯罪人は裁かれねばならず、プーチンは大統領の座から追われねばならない。ウクライナの人々とロシアの抵抗者に支援を。

 ロシアがウクライナの占領地でレーニン像やレーニン広場を復活させているという話、どうにも困惑している。言うまでもなくプーチン体制のロシアはソ連ではない。社会主義体制でもない。
 そもそもロシア連邦ソ連を否定して始まった国であり、モスクワでもレーニン像はほとんど残っていない。地方都市では当たり前のように建っているが、思想的なものというよりは「前からあったものだし、わざわざ手間をかけて撤去するものでもない」のが理由だと思っていた。しかし、どうもそれだけではなさそうである。

 旧ソ連の国で、ソ連時代をきわめてネガティブにとらえているところは積極的に撤去している。中央アジアには比較的残っているし、ウクライナでもマイダン革命後の東ウクライナ紛争まではまだ見ることができた。
 占領地のロシア側責任者も、ソ連を支持する社会主義者ではなかろう。ウクライナで進むソ連時代への否定が気に入らないのだろうが、それでレーニン像を倉庫から引っ張り出してきては、ソ連時代がロシア支配だったという論理を自分で証明してしまってやしないか。ソ連国旗を戦車で掲げていたロシア兵もいたようで、これも同様だ。

 占領地をロシアの地方都市に変えようとする魔法がレーニン像やレーニン広場なのだろう。帝国が植民地に教会や神社を建てるのはありふれたことだが、今回の場合レーニンが本来象徴していたものに対する崇敬が無いのが奇妙だ。
 帝国のアイコンとして持ち出せるのはプーチン像ではなく、ソ連の理念や建前が忘れ去られたレーニン像。座りが悪いことこの上ないが、復古や反動はこういう形で現れることもあるのだろう。レーニンという形からレーニンの中身を取り払って、大ロシア主義を注ぎ込むアクロバットが可能なのだ。建てた責任者を取材してほしい。

  国連高等難民弁務官事務所UNHCR、ロシアでの政治的被迫害者を支援するグループOVD-Info、国境なき医師団への寄付は続けている。

 流行に乗ってヤクルト1000を飲みはじめた。しかもヤクルトおばさんと契約するという本気ぶりである。たしかに体調は良くなった気がする……睡眠の質も良くなったかもしれない。糖分で血糖値が上がって眠くなるだけではという声もあるようだが、飲んでいるのは就寝直前ではないし、変わったのは寝付きというわけでもない。
 ヤクルトごときで! 腸内細菌もアレがコレしたのかもしれないが、そんなに人間チョロいのか。プラシーボではないのか。プラシーボでもこの際良しとしよう!

 5月の頭から、生活リズムがやけに規則正しい。朝起きて夜寝ている。放っておくと1時間ずつずれていくのが当たり前な生活を数十年続けてきたのに、一体どうしたというのだ。なんだか調子がいいのはこのせいかもしれないし、ヤクルト1000を飲んでいるから規則正しくなったのかもしれない。数十年の自堕落を後悔するぐらいなのでただごとではない。いやでも、ひと月以上続いているのよ。なにごとよ! 維持しましょう。

 2022年映画暫定ベスト3は順不同で『ドンバス』『オフィサー・アンド・スパイ』『戦争と女の顔』(試写で観た。7月公開)。『神々の山嶺』『ベイビー・ブローカー』も楽しみ。
 それにしても『ドンバス』は「暗黒の『不思議惑星キン・ザ・ザ』」といった体で、凄みのある映画だった。ロズニツァ監督の陰鬱な意地悪さは好きだ。

 「楽園」春のweb増刊、電子書籍が配信始まりました。僕の読み切り「代替大隊」が載っています。寓話です。よろしくよろしく。

www.hakusensha-e.net



 新しい仕事が始まるので、今週からその作業入り。また告知します。めっちゃがんばります。

床屋でのうたた寝はなぜあんなに気持ちいいのか

 GWいかがお過ごしですか。陽も長くなってまあ。

 ロシア連邦はただちに撤兵して戦争をやめるべきであり、手をくだした・命令した戦争犯罪人は裁かれねばならず、プーチンは大統領の座から追われねばならない。ウクライナの人々とロシアの抵抗者に支援を。そしてシリアやアフガニスタンミャンマーなど他の地域で苦しんでいる人々にも。

 ロシアのウクライナ侵略がはじまってふた月以上が過ぎ、長期化するとの予測も出ている。TVニュースのトップでもなくなった(悲惨な事故があったためだが)。このままだらだらと凄惨な戦いが続くのか、ひょっとすると明日にでもなにか起こってロシア軍が国に戻るのか、ムズムズと落ち着かぬものだ。子供の頃、新聞の国際面で思い出したように載っていたイラン・イラク戦争を思い出す。それをいえばシリアやミャンマーも同様なのだけれども。
 いずれにせよ僕はプーチンの敗北を疑わない。プーチン的な体制は生き残るかもしれないが。それまでなにができるか。せめてウクライナや難民支援、ロシアの反プーチン運動への寄付は続けるつもりだ。

 「楽園」web増刊で読み切り「代替大隊」描きまして公開されました。寓話です。面白いですよー、読んでね!

hakusensha.tameshiyo.me



 まもなくの5日、東京ビッグサイトで開催のコミティアに参加します。か06b「ボストーク通信社」でお待ちしております。なんと新刊ありますよ。


 今年いっぱいの仕事をチェックしていたら、予想外に詰まり気味でうっすら冷や汗が。まことにありがたい、しかし、あれれ……?

だ・である調を試してみる

 ロシア軍の戦争犯罪が次々に明らかになりつつあり、非常に厳しい。チェチェンやシリア、東ウクライナで組織的にやってきたのだから予測できたことだとはいえ、こうつきつけられると気が滅入る。この蛮行に対しきちんと追及して責任を取らせなければならない。
 しかし、これで「ロシア人は野蛮だ」と人種主義や憎悪に行くのはいかにも軽率だ。ましてや在日ロシア人を攻撃するのはもってのほか。人や社会は条件さえそろえばいくらでも野蛮になれる。ドイツのホロコーストアメリカの東京大空襲やソンミ村、イギリスのドレスデン空襲、なにより日本人も中国でなにをやってきたか。 ここで挙げた人々のほとんどが「普通の人」だったのと同様、ロシア人もほとんどは常識のある普通の人々だ。普通の人だからこそ虐殺するし略奪もする。ロシアの文化歴史から現代になってなぜあのような非道が生み出されたのか、相手への敬意を持ちつつ誠実に、甘えず調べて考えて……まださっぱりわからないが。そしてなによりロシア人たち自身がこの愚かさに対して否応なく向き合うことになろう。向き合える人たちだと信じている。
 「ロシアは蛮行をはたらいたのだから憎まれて当然だ」と「私はロシア人を憎む」の間には大きな距離がある。まさに蹂躙されているウクライナでは、致し方ないかもしれない。しかし日本ではどうか踏みとどまってほしい。

 RIAノーヴォスチにおそるべき記事が掲載されている。21世紀に正気で書いたとは信じがたいジェノサイドを煽る内容だが、政府の意に沿わない報道は許されないなか、国営通信社で配信された意味は大きい。うーん、これもロシアなのだ。

note.com


 最近読んだマルレーヌ・ラリュエル『ファシズムとロシア』がとても勉強になった。ロシアを安易にファシズム国家と呼ぶことはプーチン体制の問題を見誤らないか、という疑問から入る本だ。ソ連時代からロシアの体制や社会がどのようにファシズムを評価してきたかはまったく知らなかったし、山のようなロシアの右翼について眺めているだけでも圧倒される。結論として著者はプーチン体制をファシズムと呼ぶべきではないとしているものの、2月24日以降急速に全体主義化が進むいまのロシアは果たしてどうなのか、著者の考えを知りたいものだ。

www.tokyodoshuppan.com


 最近、ロシアの世論調査で気になったこと。若い世代にも特殊軍事作戦(戦争)を支持する層はいるのだが、デモなどの行動に出ることには消極的な意見が多いという。行動に出ることをためらう反対派はわかりやすい。しかし支持する者でもそうなのだ。
 つまり正しい意見だと保証が得られなければ言いづらい。全体主義社会では政府を支持する行動でも、自発的に行ってはならない。言うべき意見、言うべき時と場所は政府が決める……。

 あらためて。
 ロシア連邦はただちに撤兵して戦争をやめるべきであり、手をくだした・命令した戦争犯罪人は裁かれねばならず、プーチンは大統領の座から追われねばならない。ウクライナの人々とロシアの抵抗者に支援を。そしてシリアやアフガニスタンミャンマーなど他の地域で苦しんでいる人々にも。

 『牛久』観ないとなーと思いつつ、重たいテーマに向き合う気分ではなく延び延びにしてしまっている。うむむ。
 スターリンの大テロルについての本を読んだら、たいへん得るものは多かったものの気分が晴れやかになるわけもなく。いろいろ試行錯誤した結果、内田百閒を読み返すのが手堅いという結論に至った。ああ積読山脈うず高し。

 ジャック・ヒギンズが亡くなった。享年92。正直、ご存命とは思わなんだ。僕の魂にどっしりと根を下ろしている人。墓まで持っていくのは『脱出航路』。『鷲は舞い降りた』『サンタマリア特命隊』『ヴァルハラ最終指令』、気高い登場人物たち。おつかれさまでした。本当にありがとうございました。ハヤカワは復刊してほしい。電書でお願いします。ブッシュミルズ買いました。

 4月16、17の週末に大阪と東京で開催されるSFカーニバルというイベントで、僕も17日(日)に東京は代官山T-SITEでサイン会をやらせてもらうことになった。オンラインで本を購入された方への定点観測サイン会なる企画もある。詳しくはこちらで。

store.tsite.jp

 そんなに人は来ないでしょあははーんとたかをくくっているので、のんびりじっくりやる所存だ。僕以外のメンバーは実に豪華。よろしくよろしく。