『ベルリン・嵐の日々 1914〜1918 戦争・民衆・革命』(ディーター・グラツァー ルート・グラツァー)

 モリナガ・ヨウさんに勧めてもらい、興味を持った一冊。第一次大戦下ベルリンの日常生活を当時の出版物や手紙から描き出したノンフィクションです。東ドイツで出版されたというのも興味深いですね。読む前から面白いことがわかっている本てのが世のなかにはありまして、これもその気配が濃厚です。目次に曰く、

第1章 「鉄のサイコロがころがる」
第2章 「一九一四年の精神」
第3章 カール・リープクネヒトの「ナイン!」
第4章 「欲しがりません、勝つまでは」
第5章 「主敵は国内にいる」
第6章 「貧乏人は死体をさしだし、中流は没落し、金持ちは戦争でもうける」
第7章 「何か新しいことが、この世に生れ出た」
第8章 革命の機は熟す
第9章 赤旗ひるがえるベルリン

……ね、読みたくなるでしょう? 残念ながら絶版なので、古書店で探すしかありません。
 こないだの11日が第一次大戦終戦記念日だったわけですが、もっとWW1のことは知られるべきだと思います。ソンムやヴェルダンなど、国のために戦うというのはどういうことかこれほど如実に教えてくれる出来事はないでしょうから。まぁ、日中戦争と太平洋戦争からも充分すぎるほどわかるんですが。

Nano Dia 0.5mm HB(三菱鉛筆

 最近るりあ046さんがお気に入りだというシャーペンの心です。ナノダイヤ配合という売り文句が眩しいですね。「だから超最強ののままくっきりなめらか!!」……このコピーはあまり頭が良さそうにありません。昔はシャーペンの芯をいろいろ試した時期もあったんですが、最近はすっかりその辺にあるのをテケトーに使っている堕落っぷり。なので、ひさしぶりに目的意識を持って買ってみました。感想は……ううん、硬くてカツカツしているような気がしないでもないけど、よくわかりません(鈍感)。シャーペンの芯といえば、上からゆるゆると圧力をかけていって「折れない!」というCMが昔ありましたよね。なんでしたっけあれ。あとCMが印象的なのは、ペン先でレコード(!)を再生するセラミクロンとか(シャーペンじゃないけど)。
 そういえば、常に芯が尖っている方で書ける、というシャーペンも出ていますが、あの描き味ってどうなんでしょう。僕はぺんてるピアニッシモに魂を売り渡しているので、腰が重くてどうも。