■ - MINITRUE

『中国ポスター』（秋山孝）

　中華人民共和国が建国されてから現代に至るまでの、さまざまな政治ポスターを紹介した一冊。質量ともに文革期のポスターが素晴らしいです。特に「農民画」と呼ばれる様式は東洋的ディフォルメが強い一方、詳細な描き込みが観ていて楽しく、どこかオタク絵に通じるものがあるような気がしますよ。ほんのちょっと手を加えれば日本でも人気出そう。あと「全世界の人民団結！」的なポスターもありまして、日本人も登場しているのですが、これがハチマキにたすきというスタイル。これが日本人のイメージだったのだな、と興味深いです。しかし、中国や北朝鮮のポスターや壁画は時折写真集が出ているのに、本場ソ連の社会主義リアリズム画集ってのが無いのですよね。ポスター集やロシア・アヴァンギャルドの本なら多いのですが。

『茄子　アンダルシアの夏』『茄子　スーツケースの渡り鳥』

　遅ればせながら『茄子　アンダルシアの夏』と『茄子　スーツケースの渡り鳥』を観まして。ウワー面白い。一目惚れしてDVDも買ってしまいました。すっかり宮崎駿風のキャラデザで（特に「スーツケースの〜」はルパン感漂います）、黒田キャラと比較しながら観るのも味わい深いです。特に「スーツケースの渡り鳥」には宮崎駿が描かなくなって久しいタイプのポニーテール萌え娘が出てくるので貴重ですよ？　自転車やってる人が観るともっと面白いのでしょうねえ。