• 22日はコみケッとスペシャルin水戸というわけで、水戸に行っておりました。上野から特急で1時間余り、練馬からも2時間ほどです。思いのほか近いのですね。しかし……水戸! 納豆は悪魔の食べ物と盲信している僕にとっては恐るべき土地です。
  • 会場は閉店したデパートの建物を再利用。一部には商品ケースが残っていたりしていい雰囲気でした(いや水戸の人にとってはいいものでもないでしょうけど)。普段のコミケにはあまり縁の無さそうな、地元の女の子や親子連れさんが来てはったのも素敵素敵。心が洗われます。
  • 今回は会場がちょっと遠いということもあって、普段店番をお願いしている身内には声をかけず、自分ひとりで参加するつもりでした。でも通行証を余らすのもなんなので、mixiでお手伝いをつのったところこんどうさんが来てくれはりまして。一人ではおそらく大変な事態を迎えていたことが後に判明しましたので、これは本当に助かりました。
  • 前も書きましたが、今回は新刊がありません。せっかくのスペシャルにぼんやり既刊を並べるだけというのも芸がないというわけで、インクとGペン&スクールペンを持ち込んで絵を描くことにしました。スケブ豪華版といいますか、100円頂きましたので一応絵描きの本分をやったわけです。
  • ハテ需要あるのかしらんと思っていたら、なんだか次々と人が来て列をなすではないですか。一枚につき30分弱はかかるので、たとえば5人めの方は2時間半ぐらい待つ事になります。青くなってその旨を告げてもきちんと並んではります。なんたる覚悟。これはサボるわけにはいきません。描いて描いて描きまくりましたとも……といっても時間内にできたのは14枚ほどですが。
  • 予約制にして整理券でも配るべきだったでしょうか。単純に早い者勝ちになってしまってつまらないなと思ったのですが、並んでもらったら同じですよね。
  • そんなこんなで売り子などできません。本当にこんどうさんにはなんとお礼を言って良いやら。結局時間内ほぼ全部ブース内でガリガリ描いてました。他のブースをまわるどころかロクに顔も上げてないので、水戸コミケがどんなイベントだったか結局わからずじまいです。どんな絵を描いていたかは、こんどうさんが撮ってはりましたのでリンクしておきますmixiですので念のため。
  • でもそんなことはもうどうでもいいぐらい感動しましたよ。A5サイズのモノクロキャラ一枚絵に、そんなに長時間並んでもらえるだなんて絵描き冥利に尽きるではないですか。実に充実したイベントでしたよ。来ていただいた皆さん、本当にありがとうございました。できれば全員のために描きたいぐらいです。
  • ところで、往復の電車では『伊藤計劃記録』を読んでいました。僕の作品を観ていて欲しい相手が数人いはるのですが、伊藤計劃さんもその一人であったことをあらためて感じた次第です。水戸コミケと『伊藤計劃記録』、この思い出は僕が絵を描くにあたってしばらく拠り所になることでしょう。
  • 水戸タワー登り損ねた!