コミケで頂いたり購入したりした同人誌の中から、ほんのちょっとご紹介。あきづきりょうさんの描く女の子はホントにかわいいなー。
『LIFE WITH ANTI-TANK RIFLE』(だだくさ小火器店)
インパクトで他を寄せつけない一冊。著者の知人(西沢コウさんです)がソ連の対戦車ライフルPTRS-1941を買わはりまして……本物です……勿論無可動ですが! その実物を写真を多用しながら解説した本なのですね。アパートの部屋にゴロリと巨大なライフルが置いてある異様な光景が素晴らしく、皮膚感覚でそのサイズがわかります。ジムニーに載せたらはみ出るのよ。細部を丁寧に見せながらの真面目な解説も嬉しく、これはPTRSを描かねばという気にさせてくれます。ホンモノが手元にあるという時点で、勝利が約束されている本といえましょう。どうかしてる。スゲー。
『図解 女子光学』(Ko-wa's Inn)
女子高生の胸と太股と制服について、いつも理系的フェチ感あふれるKo-wa's Innの新刊。「光の屈折率」とか真面目に書いてます。太股の隙間から光の干渉縞を見たいなんて、頭がおかしい(リスペクト)。ところで、こーわさんの描く困惑顔の女の子というのはなんであんなにキュートなんでしょう。なにがし某さんと並んで困り顔娘描きの双璧ではありますまいか。
『縞騎士物語』(Gewalt)
『どくそせん』のバウアーちゃん漫画です。なんと、真面目な戦車戦漫画! 表紙に「ストライプ アンド タクティカルマガジン 2008年8月号別冊」とあるのは、そのネタやりたかったんだろうなぁ。僕もゲスト原稿描かせてもらったんですが、いやぁ、ハナから周りに合わせる気がなかったとはいえ、浮いてる浮いてる。だってラーゲリの解説描いてるんだもんな!
『MONHUNMUSUME2G』(いぬ屋)
あれ? イケダさんがいる?
『日本酒擬人化百合本 GINGETSU』(流星機関)
これは井上眞改さんのネタの勝利。僕は日本酒はあまり呑まないので、面白さのかなりの部分を理解してないのでしょうけども! 対抗してウォトカ擬人化とかするべきか!
『FARP 水』(辺境紳士社交場)
前回の冬コミでもご紹介した、今野隼史さんのリクエストお応えラクガキ本パート2。前回と同様の感想なのですが、非常にラフなラクガキばかりなのに見飽きないというのはえらいことですね。基本的に絵がうまいんだなぁ……。リクエスト募集の際、今野さんがサイトに書いた「落描きのネタが最近枯渇してきて困っちゃってるのですよね」というのは大変よくわかるのです。僕も同様の気配があるので大変ですよ。なにか思いついたら、こまめにメモするようにしています。
『Personification』(Team Firebird)
様々な作家さんが、飛行機の擬人化・メカ娘ネタで描いた本。僕もMiG-23娘で参加しています。「新しい擬人化の方向を探る」というお題のせいでもあるんですが、それぞれの絵描きでアプローチの方向性が違っていて面白いですね。そのときどきのトレンドはありますが、擬人化という言葉は相当に漠然としていて、定番のようなデザインは実はないのかもしれません。お気に入りは長谷川竹光さんのフォッカーDr.1娘。擬人化というよりフォッカーDr.1風メカというアレンジですが、実際に機械としてギチギチ動きそうなのですね。素晴らしい。