「comicリュウ」8月号
今回のメカコラム「螺子の囁き」は風車です。なんだかメカから遠ざかりつつある気もしますが、いやなんの十二分にメカですよ! 見てね見てね。ところでいよいよルーンマスカーが連載再開ですよ! 次回は10月号掲載なんだそうで、なんかそういうの多いですねこの雑誌。
「コマンドマガジン」vol.87
「ユニットよもやま物語」はヒゲがお題ということで、カットもその辺を描きましたですよ。インド兵描き忘れたのはちょっと残念。
さてコマンドといえば気になる「コーカサス通史」もいよいよ第3回。どれ、今回はどうかのうと思って読んでみれば、存外普通でした。こまごまとつっこみどころはありますし(ベリヤはKGB議長になったことはありません)、アルメニア人虐殺のことは相変わらずスルーだし(他にも文化経済で書くべきことを書いていないことが多いです)、なぜかしつこく「バグー」表記だし、いろいろ雑な記事ではありますが、第1回(第2回の感想はこちら)のようなお話にならない錯誤は一応見当たらない、ようです。こまかく気に入らない表現も、著者の主観を出した記事自体は好きなので、そこは嗜好が合わないと我慢するべきでしょう。
それ以外では、今回のコマンドは面白い記事が多かったです。いつも楽しみな「地中海戦記」(フルマーがとてもかっこよく思えてきます)、アメリカ側から第二次大戦におけるアリューシャン方面の戦闘を見た新連載「アリューシャン戦記」。特に興味深かったのは『バルバロッサ作戦』『焦土作戦』などの戦記で有名なパウル・カレルの評伝です。ナチ・エリートとしての素顔、ユダヤ人迫害への関与、戦後の転向に「都合の悪いことは書かないこと」によるドイツ軍擁護の数々。その著作では意図された歴史歪曲がなされており、資料として使うことはできないと断言されています。カレルの著書がいろいろ怪しげなこと自体は定説になっていましたが、カレル自身についてはあまり知らなかったのでとても面白く読めましたですよ。それにしても、一時はミリオタの聖典のような扱い(小林源文まんがでもよくネタが使われていましたね)だったのに、時代は変わるものだなー。
そうそう、今号では懐かしのウエスタンボードゲーム「ガンスリンガー」がピックアップされていました。久しぶりに遊びたいゲームなんですよね。同じシステムで幕末京都のチャンバラを再現したら面白そうだと思うんですが、どうでしょう。旅籠や路地がマップになっていてですね。
「ウォーゲーム日本史」vol.2
2号が出ました「ウォーゲーム日本史」。今回は「新・戦国大名」ということであの名作「戦国大名」のリメイクです。「戦国大名」は面白いゲームなのですが、延々ソロプレイになってしまうこともままありまして、それを短時間でプレイできるようにしてあります。僕はルール解説のお手伝いをさせてもらった程度ですが、よろしくよろしく。
月刊 COMIC (コミック) リュウ 2009年 08月号 [雑誌]
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コマンドマガジン Vol.87(ゲーム付)『バルバロッサ:独ソ戦1941-45』
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季刊 ウォーゲーム日本史 第2号 新・戦国大名(ゲーム付) ([バラエティ])
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