床屋政談

 テロ特措法というかインド洋での洋上補給、260億円の価値はあると思うのですよ(むしろ安い)。でも、中断しちまってもさほど問題はないんでないでしょうか。イラクとアフガンの違いはありますが、イラクからイタリアやスペインが撤兵してもアメリカとの関係に致命的な亀裂ができたという話は聞きませんし。国内政治事情で方針が変わるのはアメリカだって理解します。そりゃ、今の段階では引き留めるでしょうけどね。
 むしろこれだけアメリカに気を遣っておいて、北朝鮮との交渉では頭ごなしにコトを運ばれるわけで、役に立ってないんじゃないスか。核保有国であるパキスタンの現政権を支援するためという分析もあるそうで、一定の説得力もあるのだけど、それが本当なら自民党はそう主張すべきですし、実際支持を得ることができる論理だと思いますよ。ちゅーか、そこまで大事なことだったら、参院選前に強行採決しときゃいいのに。
 民主党の戦術を批判する人もいるけれど、本気で政権を穫りに行く姿勢は野党としてなによりも評価すべきでしょう。かつて野党第一党だったにもかかわらず、政権を取る気概もなかった社会党みたいなのをお望みなのかな。ハト派、ケイジアン、戦後民主主義肯定の福田さんが首相になったら、安倍さんや麻生さんと違って民主党は攻勢をかけるのが難しくなるだろうけども。