sfこと古谷俊一

 急死されたとの報を知ったときは目を疑いました。まだ実感がありません。古谷さんはTRPG.NETというTRPGをはじめとする無電源ゲームのポータルサイトなどを運営されていた、ゲームファンの間では名の知られた方です。いまでこそ様々な場にコミュニティは拡散しましたが、ウェブ普及期にTRPG.NETが果たした役割はきわめて大きなものがありました。各種掲示板やIRCで、僕もずいぶんお世話になったものです。多くの出会いや若気の至り! 一度、盟友河嶋と一緒に奈良の猫いっぱいなご自宅を訪問したことがありまして(もう10年以上前のこと)、その優しい人柄が印象的でした。度量が広く、なにごとも楽しんで見る術を心得ており、そして細やかな気遣いができる、そんな古谷さんだからこそTRPG.NETの場には多くの人々が集っていたのだと思います。次第に僕もTRPG.NETからは遠ざかり、たまにウェブでご挨拶する程度だったのですが、僕の仕事をちゃんと観てくださっていたことはとても励みになったものです。多くのゲーマーさんが古谷さんを悼む文を上げていまして、ご人徳がしのばれると同時に「これを読んだらどう思わはるやろ。苦笑するやろなぁ」と感じてスイとIRCTwitterを覗きに行きかけましたよ。大勢の猫たちはどうしているのでしょうね。おつかれさまでした。本当にありがとうございました。