365日の愚行

 ロシアのウクライナへの大規模侵攻から始まった戦争が今日で1年。

 ロシア連邦はただちに撤兵して戦争をやめるべきであり、手をくだした・命令した戦争犯罪人は裁かれねばならず、プーチンは大統領の座から追われねばならない。ウクライナの人々とロシアの抵抗者に支援を。

 小泉悠さんの予測では停戦まで3年かかるとのことで、これは予言ではないにせよ憂鬱な説得力があります。膨大な死傷者と破壊が続き、しかもどのような終わり方をするかわからない。終わったあとも困難が長く続くのが戦争です。
 ロシアの体制と軍をあなどるべきではありません。失敗から学ぶことができる有能な人物が多数おり、不器用な組織を目的のためなら多少乱暴でもマネジメントする伝統があります。戦闘でウクライナに勝つことも充分あり得るでしょう。しかし戦争には勝てますまい。
 プーチン権力の魔法を解き、平和とロシアの名誉を取り戻すいちばんの力を持っているのはロシア国民で、期待もしています。現実問題として近々事態が動くことは望み薄なのも理解していますが、信じるべきなのです。

 自分のことになると、この戦争といまのロシアについてどう捉えるべきなのか、1年経っても悩むことばかりです。かの地に住む人々ではなく、真剣に向き合ってきた研究者でもない無責任なオタクでしかないけれど、30年以上見てきたロシアなるものは一体なんだったのか。オタク風情がわかった気になるのはそんなのわかっている筈がありませんので、暫定的な答えを出し続けるしかありません。

 自分にできることとして、国連UNHCR協会とロシアにおける政治的被迫害者を支援するグループOVD-infoへの支援は続けています。

https://www.japanforunhcr.org/campaign/ukraine

OVD-Info: stop political persecutions in Russia - GlobalGiving