『ドライヴ』

 昼はパートタイムのカースタントマンとして働き、夜は犯罪者相手の運転手になる主人公のクライム・ムービー。過去を一切語らない、素性不明で名無しの主役が心ならずも戦い、そして去っていくという気がつけば古典的な筋書きなのですが、次に何が起こるか予想できない緊張感みなぎる映画でした。油断なりません。主役を演じるライアン・ゴズリングが常にアルカイックスマイルを浮かべていて何を考えているのかいまひとつわからないというのもおっかないです。『薔薇の名前』や『スターリングラード』で印象的だったロン・パールマンが出ていたのは嬉しかったですよ。★★★★☆

バトルシップ

 言うまでもなくバカ映画なのですが、事前の予想を上回るバカ映画でした。たまらん。電波がビビーと謎光線となって描かれる辺りで「ナルホドぉ!」となります。あと主人公がトップクラスのバカでダメ人間です。いいのか米海軍。浅野忠信がたいへんいい役でした。登場人物で唯一知性にポイントを割り振った人です。侵略してくる宇宙人もかなりどうしようもない連中なのだけども。この映画、実は原作がレーダー作戦ゲーム(!)ということでそこも楽しみだったのです。そしてちゃんとレーダー作戦ゲームもしていて驚愕。しかしあのゲームで敵を宇宙人にしようと決めた人は天才ではなかろうか。ゲーム原作映画かくあるべし。モノポリーの映画化企画もあるそうですこぶる楽しみです。モノポリーおじさんや靴やアイロンがゾンビと戦うに違いない。存分に楽しめましたが、これが100周年記念映画というのは本当にそれでいいのかユニヴァーサル。ところで最後のシーンでナガタ艦長も勲章をもらっておりますが、それについてはこちらなどご覧下さい。★★★☆☆

高畠エナガ短篇集1 Latin』(高畠エナガ

乙嫁語り』4巻(森薫

 ロシアの美青年貴族騎兵将校はまた出ませんかぁー。

『赤箱。』(キタハマンZ)

『イワンの戦争』(キャサリン・メリデール)

ナチスの知識人部隊』(クリスティアン・アングラオ)

『ロシア新戦略 ユーラシアの大変動を読み解く』(ドミトリー・トレーニン

スターリン赤軍粛清』(平井友義

『酔どれ列車、モスクワ発ペトゥシキ行』(ヴェネディクト・エロフェーエフ)

『文字の大陸 汚穢の都―明治人清国見聞録』(草森紳一

 馬頭さんの紹介がメチャ面白そうだったので喜び勇んで買っちゃいました。

『2011 sketch collection』(金政基)

『2007 sketch collection』(金政基)

 韓国の漫画家、金政基さんのスケッチ集です。中国で出ている本ですウェブで見かけて矢も盾もたまらなくなりかけずり回った結果、「淘BUY!!」経由で買えたので猛然と購入。この人は典型的な描いてないと死ぬ人ですねー圧倒されます。しかし仕事ではどんなの描いてはるんでしょうか?


Latin 高畠エナガ短編集 1 (高畠エナガ短編集) (愛蔵版コミックス)

Latin 高畠エナガ短編集 1 (高畠エナガ短編集) (愛蔵版コミックス)

乙嫁語り 4巻 (ビームコミックス)

乙嫁語り 4巻 (ビームコミックス)

鉄腕バーディーEVOLUTION 11 (ビッグコミックス)

鉄腕バーディーEVOLUTION 11 (ビッグコミックス)

イワンの戦争 赤軍兵士の記録1939-45

イワンの戦争 赤軍兵士の記録1939-45

ナチスの知識人部隊

ナチスの知識人部隊

ロシア新戦略――ユーラシアの大変動を読み解く

ロシア新戦略――ユーラシアの大変動を読み解く

スターリンの赤軍粛清―統帥部全滅の謎を追う (ユーラシア・ブックレット)

スターリンの赤軍粛清―統帥部全滅の謎を追う (ユーラシア・ブックレット)

酔どれ列車、モスクワ発ペトゥシキ行 (文学の冒険シリーズ)

酔どれ列車、モスクワ発ペトゥシキ行 (文学の冒険シリーズ)

文字の大陸 汚穢の都―明治人清国見聞録

文字の大陸 汚穢の都―明治人清国見聞録