『世界の歴史1 人類の起源と古代オリエント

 病院の待ち時間で読了。古代オリエントも大好きな時代なのでたいそう楽しめました。古い時代のことなので話が大雑把になりがちです。ページをめくると100年ぐらい平気で経っていまして、気がつくと3000年過ぎています。同じシリーズでも100年間しか扱わない本があるのとはまぁ好対照で。当時の人の視点を想像するのにはちょっと苦労しますね。
 熟練した書記は楔形文字をどのくらいの速度で粘土板に刻んだのだろうとか(アッカド語というのはちょっと習ってみたいのです。何の役にも立ちませんが!)、メソポタミアの交易ネットワークをたどれば中国まで行けたのだろうかとか、アンガス・マクブライド師匠をはじめとする歴史絵描きはどれだけ想像に頼って当時の兵士などを描いているのだろうかとか、傭兵あがりのファラオは魅力的だなとか、想像の余地は多いですね。

世界の歴史〈1〉人類の起原と古代オリエント (中公文庫)

世界の歴史〈1〉人類の起原と古代オリエント (中公文庫)