乙嫁語り』1巻(森薫

 全編ニヤニヤするしかできませんでした。そして前も書きましたが、緻密な描き込みなのに軽やかな絵……ううん、気がつけばパクれないものかという目で眺めている自分がいる!

ブラック・ラグーン』9巻(広江礼威

 ロックも随分悪辣になりまして、以前「田波VSロック」というカードを考えたことがあるのですが、このままだとロックの圧勝ぽいです。しかし、マージナルな立ち位置を選択したはずのロックが鮫のような笑い方をしてロアナプラ風に染まってしまっては、引き返し点を超えたのか超えてないのか。内田弘樹さんが最近追いかけているテーマに近いことが主題になっているので、もし未読でしたら要チェックじゃないかなぁ。
 そしてフリントロックマスケットが! いやまぁゲスト銃のような扱いだからまだいいけど! ぬおう早くマスケット大活躍漫画を描かねば……ッ。

『ザ・コールデスト・ウィンター』(デイヴィッド・ハルバースタム

 惜しくも事故で亡くなったハルバースタムの遺作で、朝鮮戦争についてのノンフィクションです。ちょっと読んでみましたが、マッカーサーの評価がけちょんけちょんですね。面白いです。中共軍の介入から始まる構成はツカミ充分……しかし、どうも翻訳か校正がよろしくないのか明らかなミスが何箇所も。気になるなぁ。

『瓦礫の都市』(ジョン・フラートン)

 僕の大好きな小説で『闇に横たわれ』というのがありまして、これがボスニア内戦中のサラエヴォで起こった殺人事件を捜査する警察小説なのです。周囲をセルビア武装勢力に包囲され、日々死人が出ているなかでの捜査という不条理ともいえる話。そのことを某所で書いたら、ほぼ同じ舞台立ての小説があると教えていただき、興味を持って買ってみた次第。著者がジャーナリストとしてサラエヴォ駐在経験があるというのも同じですね。これは読むのが楽しみです。

乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX)

乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX)

BLACK LAGOON 9 (サンデーGXコミックス)

BLACK LAGOON 9 (サンデーGXコミックス)

ザ・コールデスト・ウインター 朝鮮戦争 上

ザ・コールデスト・ウインター 朝鮮戦争 上

ザ・コールデスト・ウインター 朝鮮戦争 下

ザ・コールデスト・ウインター 朝鮮戦争 下

瓦礫の都市 (Hayakawa novels)

瓦礫の都市 (Hayakawa novels)