『中世の大学』(ジャック・ヴェルジュ)

 中世ヨーロッパの大学についていろいろ調べたくなったので、「日本の古本屋」で検索・購入。中世大学ものといえば佐藤賢一の『カルチェ・ラタン』が好きですよ。

『戦時輸送船 ビジュアルガイド』(岩重多四郎)

 モデルグラフィックスに連載されている、大戦中の日本徴用商船記事「日の丸船隊ギャラリー」がついにムックになりました。正直本になるとは思ってもいなかったので、もう大喜びです。輸送や特設艦艇として戦いに従事し、大半が戦没したその姿(大発を山盛りに搭載したり、いかにも間に合わせの砲座を付けたり、赤錆よれよれだったり)を模型と詳細な解説記事と、そして上田毅八郎の絵で紹介しています。マスト買うべし。しかし寡聞にして知らなかったのですが、上田毅八郎は陸軍船舶砲兵だったのですね。あのオルモック強行輸送にも従事していて、乗船が撃沈されること実に6度! 利き腕である右腕を切断する重傷を負い、数々の艦船イラストは左手一本で描かれているとは……。戦時中の商船だと、特に好きな特設砲艦の数々にも一章が割かれていて嬉しい限り。あと陸軍に徴用された輸送船の武装について「大戦中期以降は構造が簡単な迫撃砲の普及率が上がり云々」とあるのが痛ましいです。海の上で迫撃砲! ところで大戦後期に粗製濫造された戦時標準船も興味深いフネで好きなのですが、船内の写真ってあるのでしょうか。とにかく儀装が簡略化されていたというので見てみたいのです。同様に末期の海防艦の艦内とか。

『国会レッドカーペット・エボリューション』(滝季山影一)

 コミティアで購入した同人誌です。滝季山さんの本はいつも楽しみにしていまして、今回はチバ県知事になったモリケンさんが実に熱い。「東京オリンピックをチバに招致するよ! 東京ディズニーランドだって、本当はチバにあるんだろ! それとオナジだよ!」ここに付いたキャプションが「人を見た目で選んじゃダメだ!」。

戦時輸送船ビジュアルガイド

戦時輸送船ビジュアルガイド