晴れ

rasenjin2009-05-27

  • 3週間ぶりです。どうもどうも。
  • 忙しい忙しいと言っている間にいろいろありました。プーチンが来たり民主党がバタバタしたり日馬富士が優勝したり(優勝決定戦はいい取り組みだったなぁ!)北朝鮮が核実験したり。
  • 特に印象的なイベントを挙げますと、痛風なことが判明しまして、えへへ。まぁ、家族も痛風持ち多いですし体形が体形ですし、いつか来るだろうなという予感はあったのですよ! 強がりじゃないよ! 幸い発作はもう治まってまして、薬呑んで運動して水飲んでますハイ。周囲に痛風持ちは何人かいるのですが、彼らは痛風部への仲間入りをゲラゲラ笑いながら、もとい暖かく迎えてくれましたよ。
  • 「ぴくせる☆まりたん」公式サイトのトップで、ヒライユキオさんがレイドビキさんと戦略ラケーたんを描いてくれて大喜び。あ、もう別の絵に更新されちゃってます。でもしっかり保存済みよ!
  • 4月に出た「コミックス・ドロウイング」のイラストコラムで重大なミスを発見。うう、嘘を書いてしまった。次の回で訂正します。
  • 最近ハマっていたゲーム。イケダさん好きそう(名指し)。
  • トップ絵更新してます。

栗本薫

 闘病生活が長かったので、驚きはありませんでしたが寂しいものです。なにがあっても死なないようなふてぶてしいおばちゃんというイメージでしたから。いろいろ妙ちきりんな言動もありましたが、それは頭の回転が早いド天然にはままあることではないでしょうか。もっとまともな人だったら、作品も比例してつまらなくなっていたような気がします(この辺、松本零士も同じ人種じゃないかな)。
 実のところファンというほど読んではいません。グインも離れて久しいです。しかし、グインの初期外伝『七人の魔道師』『イリスの石』『ヴァラキアの少年』あたりは好きで好きでたまりません(今でもときどき読み返しています)。国産剣と魔法作品ではトップクラスですよ。おかげで「魔道師」という表記が一番格好いいのだと妄信し、「魔道士」や「魔導師」は鼻にもかけないといった有様。
 早すぎた死だとは思いますが、自分の世界と妄想をここまで奔放に世に出し続けたというのは実に格好いいです。グインの新刊が並ばなくなる書店はちょっと想像しづらいですね。おつかれさまでした。ありがとうございます。

 特に印象深かったものをいくつか

『アフリカを食べる/アフリカで寝る』(松本仁一

 アフリカのことをちょっと調べ中なので買った一冊。『カラシニコフ』の著者で、朝日新聞の記者としてアフリカ経験の長い人です。いい本だという確信はあったのですが、もっと早く読めばよかったと後悔するぐらい面白くてですね。新聞の連載をもとにしたルポで、それぞれの章は短いものの、そのなかで地に足の着いた体験、食事や文化、政治経済に至るまでが手際よくまとめられています。全編フムフムホーホーと楽しいなかで、特にこれと挙げてみるならば、まず象の肉は美味いというお話。ジンバブエでは象が保護されているのですが、増えすぎて間引かないといけないらしいのです。でもって、その肉が低所得者用として出回るのだとか。あと同じくジンバブエのある地方ではカメムシが食べられているというお話。あのカメムシですよ! しかしカメムシの臭いは揮発性で、ゆでて干すと臭くなくなるのだそうです。シチューの具として煮込むのが一般的で、そのままポリポリ食べてもオッケー。著者は実際に市場で山盛りになっているのを購入して食べており、煮干と同じで美味いと絶賛しています。ナマコを最初に食べた人は勇者だというけれど、カメムシも相当なモンじゃないかしらん。良い本でした。旅行好き、異文化好きはマスト読むべし。

ワイルダネス』7巻(伊藤明弘

 新刊が出るたびに大興奮です。そして話が錯綜しているので、毎回1巻から読み返したくなるわん。デニースとデシーレのエロさは言うまでもなく、あと恵那の格好もあらためて相当エロいですね。伊藤さんの絵はここ数年で格段に色気が増したような気がします。エノラ×ディー同人誌とか無いかな! 恵那といえば、両親が亡くなった綾金でのひどい玉突き事故ってジオブリのどこだろうと妄想してしまいます。ジオブリの新刊も明日辺り出ますね。あああ気が重い。

『The art of Paul BONNER』(Paul Bonner)

 主にゲーム関係で活躍しているイギリスのイラストレーターの画集です。ラッカムやミュータント・クロニクル、ウォーハンマーシャドウランその他の絵がぎっしり。ちょっとコアなゲーマーなら見かけたことのある絵もいくつかあると思います。ドラマを想像させるフックがたっぷり詰まっている緻密な絵ってのはなんとも魅力的! これは余談ですが、とある絵描きさんの同人誌で「和製ファンタジーは匂いを感じさせないぐらい綺麗なので、洋ゲー的に泥臭いテイストで描いてみました」という絵がありまして。それが全然泥臭く見えなかったのですね。人によって閾値は違うなぁ、ととても面白く感じたものです。あ、その絵自体はとても素敵なものですよ。

アフリカを食べる/アフリカで寝る (朝日文庫 ま 16-5)

アフリカを食べる/アフリカで寝る (朝日文庫 ま 16-5)

WILDERNESS(ワイルダネス) 7 (サンデーGXコミックス)

WILDERNESS(ワイルダネス) 7 (サンデーGXコミックス)

Out of the Forests: The Art of Paul Bonner

Out of the Forests: The Art of Paul Bonner

「Role&Roll」Vol.56

 だいぶ遅くなりましたが、とりあえず告知しますよ。今回の迷宮キングダム記事「百万迷宮AtoZ」は「Saint」ということで聖人がお題になっています。打ち合わせのとき「じゃあ、ヴァル・キルマーのネタを」と言ったら一笑に伏されました。まぁ、正しい意見だと思います。ヴァル・キルマー好きなんですけどね。性格に問題があるらしく、すごい勢いでメジャーから転げ落ちた感がありますが。この号はあとでご紹介しますタンクライフRPG『ダークブレイズ』の紹介記事も載っていまして、同人誌などにも載せることが無い僕のラフ絵を見ることができます。貴重ですよ! なにはともあれ、よろしくよろしく。

comicリュウ」07月号

 これまた遅れましたが、メカコラム「螺子の囁き」ではハイラム・マキシムの飛行機械を取り上げました。マキシム機関銃の発明者ということでそのスジには有名ですが、19世紀末に飛行機の開発なんてことに手を染めていたのですよ。これがまたなかなか面白いメカでして、詳しくは本誌を観てね観てね。

『タンクライフRPGダークブレイズ』

 29日に発売になります新作TRPGでお仕事を頂きました。グループSNETRPGで絵を描くのは初めてで、実際のところかなり嬉しいです。世界観イラストコラムや各種カットなど、気がつけば結構いろいろやっていました。どういうゲームかといいますと、一度文明が崩壊してその廃棄物である「ダークブレイズ」なる有害物質に覆われた世界で、人類の生存圏を広げるべくシャーウッドという移動拠点に乗って冒険するというものです。戦車といっていますがトンチキメカですので、本物の戦車に自信の無い方でもなんら問題ありません。プレイもさせてもらいましたがとても面白かったです。是非是非よろしく!

『現代忍術バトルRPG シノビガミ -忍神-』

 これまた29日に発売されます新作TRPGです。相棒河嶋陶一朗デザインの現代忍者ものRPGで、しっかり忍者ものしています。伝奇ちからも高いです。他に無いタイプのなかなか刺激的なシステムで(詳しくはこちらをどうぞ)、シナリオも考えやすそう。PC間対立を演出することができまして、普通のRPGではやりにくい、でもさまざまなフィクションではよく見かける物語のアーキタイプを盛り込むことができるのですね。僕はルールブックに掲載されているリプレイに参加しています。買ってね読んでね。

Role&Roll Vol.56

Role&Roll Vol.56

月刊 COMIC (コミック) リュウ 2009年 07月号 [雑誌]

月刊 COMIC (コミック) リュウ 2009年 07月号 [雑誌]

タンクライフRPG ダークブレイズ (Role&Roll RPG) (Role&Roll RPGシリーズ)

タンクライフRPG ダークブレイズ (Role&Roll RPG) (Role&Roll RPGシリーズ)