IFCON8

  • 日、月と仮想戦記宿泊イベントIFCON8にお呼ばれしてきましたよ。参加者、ゲスト、スタッフの皆さんおつかれさまでした&ありがとうございました。
  • 今回は馬車馬大作戦のご褒美でしょうか、いつもの夜企画に加えて昼間にトークなんぞをすることになりまして。ロシア・ソ連ファンであることの功徳について説教し、ドイツ軍ファンを革命的にdisって参りました。せっかく活字にならないのだから、もっとひどいこと言えばよかったかしらん。楽しんで頂けたかどうかは冷や汗ものなんですが、まぁなんとか済ませることが出来たと思います。司会・ツッコミ役のくわねさんありがとうございました。
  • ところで、僕はいわゆる名将と呼ばれる人々より凡将の方が魅力的な対象だと思うのですね。我々は大体にして凡人なのだから、天才より凡人に自分を投影できるはずです。凡将が困難な状況であがき、自らの能力に深刻な疑問を抱き、でも精いっぱいがんばるその姿は美しい。WW1や南北戦争は凡将が大活躍して素晴らしいのですよ。ソ連軍にはブジョンヌイにヴォロシーロフというステキな2人がいますしね(しかもスターリン体制を生き延びて天寿を全うしています)。いや勿論、将軍である以上凡将といえど圧倒的なエリートではあるんですが。ブジョンヌイも前線で騎兵として戦っているときはたいへん勇敢でよく戦ったわけですし。
  • そういえば、ごく最近ある空将が凡将ぶりをよく見せてくれましたっけ。……あれはむしろ愚将か。
  • とはいえ、凡人の話はイマイチ受けがよろしくありません。やはり皆さん小モルトケよりロンメルの方が好きなのです。となれば、凡人を通して天才を書くと、これは大変面白い作品になるのではありますまいか。そう、名作『アマデウス』に倣うのです。以下富永浩史さんのネタから。
  • 1960年代、モスクワ郊外のサナトリウム。老ヴォロシーロフのもとを青年が訪ねてくる。ヴォロシーロフ、地図を出して自分が指揮した作戦を次々と説明するが青年はよくわからない様子。ふと、ベラルーシを差して大きく西方へと指を動かす。青年、顔を輝かし「知っています。バグラチオン作戦ですね。白ロシアからドイツ軍を一掃した……あれをあなたが?」。ヴォロシーロフ、顔をしかめて「指揮官はジューコフだ」。
  • たいそうヴォロシーロフに萌える作品になると思いますが、いかが。カイテルを主人公にマンシュタイン(もしくはグデーリアン)を描くというのも魅力的です。