自転車

 最近、ウチの自転車が松本零士描くところのボロ日本機みたいな音を立てはじめまして、これはイカンと自転車屋に行ったのですよ。するとフレームがガタガタで、新しく買った方がいいと言うじゃありませんか。それも頑丈なのを。よく行く店で信用してるおじさんなので営業でもなさそうです。盗まれたりする以外で買い換えるというのは抵抗もあったのだけど、しかし6年ぐらいしか使っていないのにヨレヨレになるというのは確かに頼りない話。高校時代に使っていた自転車はとにかく頑丈で、10年以上保ったもんだよ! 仕方ないので、新しく買うことにしました。せっかくだったらリカンベントみたいなのも欲しかったのですが、最終的に実用性と頑丈さを優先したわけで。色もつまんないシルバー。丈夫自転車には赤やオレンジは無いらしいです。気合いの入った人なら自分で塗っちゃうんでしょうけどね。まぁ、使っているうちに愛着もわくでありましょう。ヨロシク! でも予想外の結構な出費は痛いのう……。

『恐るべき空白 死のオーストラリア縦断』(アラン・ムーアヘッド

 昔、学研の図鑑で『探検』という本がありまして(まだ持ってます。いい本です)。そこで1861年オーストラリア大陸をはじめて縦断したものの、全滅してしまったバーク探検隊の存在を知りました。同様に悲劇的結末を迎えた探検隊といえば南極のスコット隊が有名でしたが、それだけにはじめて目にしたバーク隊の顛末が気になっていたものです。あれから20数年、バーク隊に関する古典的名ノンフィクションをはじめて読みました。開拓が進められていても、内陸のことはまったく知られていなかったオーストラリア。科学的探検というよりは冒険。5ヶ月をかけて砂漠を往復した4人。9時間差で撤収していた前進基地。酷暑、飢餓、壊血病アボリジニのなかで生存しようという決意。あまり日本では知られていない探検行ですが、凄みに満ちた一冊です。マスト読むべし。

恐るべき空白 (ハヤカワ・ノンフィクション・マスターピース)

恐るべき空白 (ハヤカワ・ノンフィクション・マスターピース)