晴れ・黄砂

rasenjin2009-03-18

  • すっかり春も本番です。
  • 忙しいです。まぁ忙しいといっても当社比であって、まじめに仕事している作家さんとは比べるべくもないのですけども。
  • 定額給付金とか、「宇宙基本計画」で日本の有人月面探査とか、いろいろ思うところはあるんですがタイミングを逃した感じ。ウェブの速度ってやーね。
  • 北朝鮮人工衛星打ち上げ準備中。ミサイル開発と表裏だし難儀な国ではありますが、かの国のロケットボーイズこそナチ時代のフォン・ブラウンの気持ちが一番わかるのではないかと思ってしまっているのでついつい応援してしまうのです。うまく打ち上げれ!
  • 大相撲では朝青龍が無難な滑り出しでよしよし。WBCではキューバを応援中よッ。フィデルが(学生時代には腕のいい野球選手であり、一定の見識があることを勘定に入れても) TVを前にした呑み屋のおっさんのようなことを書いているのがステキです。好きだ。
  • crow_henmiさんが、僕が描きそうだと紹介していた多脚セグウェイ。確かに描きそう。動画でワシャワシャ歩いてるのが素晴らしいです。あれ欲しい。

http://japanese.engadget.com/2009/03/18/cajun-crawler/

  • mixi、印度洋一郎さんの日記で『青燕』という映画のことを知りました。朴敬元(パク・キョンウォン)という、日本統治下朝鮮初の女性パイロットの話です。女性への差別が強い時代、しかも植民地時代なのでパイロットを志せば日本に来るしかありません。相当に強い人物だったのでしょうけど、満州へ慰問飛行に向かう途中箱根で墜死したという悲劇的な最期を迎えたそうです。『青燕』は彼女のエピソードをもとにした韓国の青春飛行機映画なのですが、朴敬元は親日派の人物ということで韓国では非難の的であり、興行成績も惨敗だったとのこと。でも、予告編を観るとこれは相当に面白そうです。なによりこの時代の民間パイロットを扱った映画なんて日本にもそうそうありません。去年の東京国際映画祭などで上映されたそうで、ウウム普通にロードショーでやってくれんかなぁ……せめてDVDにならんかな。すごく観たいです。

耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳』(石川博品

 ナラー、やっとこさ読みました。「自由・調和・博愛」をスローガンとする「本地」を中心に、自治権を持つ雑多な王国がまとまった「活動体連邦」。そのとある学校を舞台にした学園青春政治ラノベ……でいいのかな。多様な文化とその摩擦、民主制を建前としながらも本地と王国の微妙な関係、あと二次元的妄想のオンパレード。クセのある作品ではありますが、面白かったです。オタク的時事ネタをフンダンに盛り込んでいるのは違和感を覚えましたし(来年にはもう古くて読めないのでは)、主人公の行動原理がいまひとつわかりづらいのが難ではありますが(処世術に長けているのかそうでないのか)、いやでも好きです。作者が岩手出身ということで、北国の描写に説得力があったのもお気に入り。某所で「なぜイラストが速水螺旋人じゃないんだ?」と書かれた件については、まぁ確かに僕好みのネタが満載ではあるのですが、でもこの本の絵描きさんみたいなキャラのかわいさでは勝負できないでしょうしねえ。むむん。

『東部戦線の独ソ戦車戦エース1941-1945年』(マクシム・コロミーエツ)

 今まで日本語の資料がほとんど無かった、大祖国戦争ソ連戦車兵に関する記録としてきわめて貴重。一方ドイツ側の戦車エースについては今までも沢山の本が出ているのであまり読みどころが……実はあるのです。宮崎駿が『泥まみれの虎』を描いたことにより、オットー・カリウスとその手記は一気に有名になりましたが、その内容が批判的に検証されているあたりなど興味深かったりするのですよ。

『幻影シネマ館』(佐々木譲)

 ケビン・コスナーがデビューしたての頃に出た青春映画『サマー・デイズ』、『椿三十郎』を翻案したリー・ヴァン・クリーフ主演の『ハード・ノーベンバー』、ベルナルド・ベルトリッチが戦争直前のベルリンを舞台に描いた愛憎劇『戦争は始まっていない』、マイケル・ダグラススパルタカスの息子を演じる超大作スペクタクル『スパルタカス2』……等々、日本未公開だったりお蔵入りしてしまった幻の映画を紹介した一冊です。てぇのは嘘で、実在しない映画のレビュー集なのです。法螺の吹き方というのはいくつかありまして、大声で出放題をぶちあげ、ちょっぴり本当のことを混ぜて相手を煙に巻く方法がひとつ。僕の「馬車馬大作戦」などはこれに近いかもしれません。それに対して、この本は頬杖をつきながら淡々と真面目そうに語る大法螺です。全編にわたってもっともらしくて楽しくなりますよ。にしても、深夜TVでひっそりやってそうな作品が多いなぁ……。

耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳 (ファミ通文庫)

耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳 (ファミ通文庫)

幻影シネマ館

幻影シネマ館

「Role&Roll」Vol.54

 告知がちょっと遅くなりましたが、『迷宮キングダム』サポート記事「百万迷宮AtoZ」は「Q」、というわけで「Quest(探索)」お題です。急に剣と魔法っぽくなりますね! 折り返し点を過ぎて、星明り公国の面々の物語もだんだん進んでいく予定ですんで観てね観てね。

COMICリュウ」05月号

 メカコラム「螺子の囁き」、今回はポルスキ・フィアットを描きました。この名前にピンと来る人は外車ファンか、それか共産圏ファンだと思います。今回のために調べてはじめて知ったんですが、フィアット126Pって2000年まで生産していたんですね。購入難易度が低そうでいいなぁ。さてどんなクルマかといいますと、『フリクリ』でキツルバミが乗っていたヤツです! わかりますよね! そんなこんなで、観てね観てね。

「季刊ウォーゲーム日本史」1号

 国際通信社さんから新しく出たシリーズ、雑誌……じゃなくて「解説書つきウォーシミュレーションゲーム」だそうです。1号は「新撰組始末記」ということで、幕末の京都を舞台に斬ったり斬られたりというゲームになっていますよ。僕はルール解説のお手伝いをさせてもらいました。よろしくよろしくー。しかし、このタイミングで大河ネタにしないあたりはさすがというかなんというか?。

MC☆あくしず」Vol.12

 萌えミリタリー誌「MC☆あくしず」がボチボチ出ます。今回の「ロシア妄想主義概論」ではモスクワをご紹介しました。都市というのは古来戦争の焦点になってきた重要な要素だと思うのですが、ミリタリー誌で街が解説されることというのはほとんど無いような気がします。モスクワという街も、その成り立ちなど知らない人は結構いはるんじゃないでしょうか。ヨロシクヨロシク。
 ところで、今回実はとんでもないミスをしてまして……ロシア語のスペルミスをやらかしているのです。内容に致命的な問題があるというわけではなく、ただデカデカと目立って恥ずかしいナニがアレで。なんであんな間違いやらかしてしまったんだろか、アアー。そんなわけで、突っ込まれる前にここで自白しておきます。わざとだよ! ついだよ! 同志スターリンの時計を盗んだのはウチだよ!

Role&Roll Vol.54

Role&Roll Vol.54

月刊 COMIC (コミック) リュウ 2009年 05月号 [雑誌]

月刊 COMIC (コミック) リュウ 2009年 05月号 [雑誌]

季刊 ウォーゲーム日本史 第1号 新選組始末記 (ゲーム付) ([バラエティ])

季刊 ウォーゲーム日本史 第1号 新選組始末記 (ゲーム付) ([バラエティ])

MC ☆ あくしず 2009年 05月号 [雑誌]

MC ☆ あくしず 2009年 05月号 [雑誌]