『オリガ・モリソヴナの反語法』(米原万里

 積ン読だったのを、新幹線車中で読み始めたり。なぜもっと早く読まなかったのか悔やまれる一冊。まだ途中で、ベリヤの調書が出てくるくだりです。それにしても、米原さんの書くおっちゃんおばはんあんちゃんねえさん子供たちの魅力的なこと! ほんのちょっと顔を出す端役に至るまで性格や表情が感じられるほどです。おそらく、通訳として実際に人と多く接してきた蓄積があるのでしょう。とりあえず、オリガ・モリソヴナはドーラばあさんと並ぶマイフェイバリットばあさんに大決定。あと、すごくモスクワに行きたくなりました。うあああああ。

オリガ・モリソヴナの反語法 (集英社文庫)

オリガ・モリソヴナの反語法 (集英社文庫)