- 東京では桜の開花宣言が出ました。アパート前のケヤキにも若葉が芽吹きつつあります。善哉。
- 夏のワンフェスでは地震やらなにやらいろいろあって当日版権不許可になったそうで、一方でいろんな会社が版権許諾についてのアナウンスを出してますね。これがひとつのきっかけになって、非商業作品の立体化(pixivでのオリジナル絵とか)が沢山出てくると面白そうなのだけど、どうかしらん。つまり誰か僕が同人誌で描いてきたキャラやメカを立体化せんかということです。
- 先日、TV東京で『007 オクトパシー』をやってまして久しぶりに観たらえらく面白かったのですよ。83年の映画ということもあってか、ソ連軍人の制服をそれなりにリサーチして作ってあるのに感心しました。もうちょい前の映画みたいな変てこソ連制服も好きなんですけども。
- 本物や出来のいいレプリカも勿論いいものなのですが、映画で使われた嘘ソ連制服って欲しいのです。『ファイアフォックス』とか『若き勇者たち』あたりの。
- そらそうと、誰か「映画に出てくるソ連軍人大全」みたいな本を作ってくれないかなー。
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『イリュージョニスト』
『ベルヴィル・ランデブー』のシルヴァン・ショメ監督最新作です。喜び勇んで観てまいりました。1959年のパリから始まり、初老の手品師とスコットランドのど田舎から出てきた女の子アリス、この二人の妙な同居生活を描いたお話。前作はブラックなスラップスティックでしたが、今回は皮肉は効いているものの、じんわり淡々とした物語になっています。『ぼくの伯父さん』のジャック・タチが脚本で、お蔵入りになっていたものをショメ監督が作品化。全編どうということのない絵なのに涙腺がゆるむ不思議。主役の手品師はいい加減くたびれてうだつのあがらないおじさんだけど、アリスの前では実に紳士です。このやせ我慢っぷりはハードボイルドではないですか。ショメ監督作品というのは絵が僕のストライクゾーンど真ん中でして、愛と悪意(この愛情こもった意地悪さというのはショメ監督作品に共通しますね)を込めたディフォルメが効いた人物、どっしりして大地に根が生えたような風景、それらが画面内で生きているのがほんとうに素敵。これはたまらぬ。そんな人が女の子を描いたらかわいくないわけがないのでして、萌え殺される人も多いのではないでしょうか。いやはや素晴らしい映画でした。可能ならば映画館でマスト観るべきです。僕ももう何度か行こう……東京でも二つの映画館でしかやってないのが惜しい!
『オーケストラ!』
ソ連時代にオーケストラを解雇され、今は劇場の清掃員として働く元指揮者アンドレイが、ボリショイ交響楽団と偽ってパリ公演を企み、モスクワでうらぶれた生活を送っているかつての仲間を集め……というフランス映画。落ちぶれた超一流の面子が再起をかけて頑張る、というところはちょっと違いますが基本『がんばれベアーズ』『ブラス!』といった話の流れを汲むもので、そのオーケストラ版とくれば面白くないわけがありません、しかもロシア。基本はコメディなのに、ロシアのユダヤ人やロマ、マフィアに新興財閥、共産党といった要素を織りまぜていたのには感心です。なかでもかつてのボリショイ楽団支配人で、その後ロシア共産党で党官僚として働いていたマネージャーのおっさんがすごくいい役でした。パリに憧れるゴリゴリのコミュニストなのです(余談ながら前モスクワ市長のルシコフに酷似してまして)。フランスとロシアは昔から深い縁があったことをうまく取り入れている感がありました。フランス共産党が出てきたのはニヤリとしたり(フランス共産党はソ連共産党べったりだったのです)。日本では去年公開だったそうで、まったく知らなかったのですよ。アンテナ鈍ってます。幸い近所の映画館で特別上映していたので駆けこんできました。上映後は拍手を送りたくなる映画でしたよ。DVD買わなきゃあ。
- 『イリュージョニスト』観たときに予告編がかかっていてすごく気になった『プリンセス トヨトミ』。なんですかこのなまら面白そうな映画。これに近いネタを最近サタスペのキャンペーンでやったなぁ。呑み屋で盛り上がったアホネタを形にしちまったような作品はまさにプロの仕事だと思います。かくありたいあやかりたい。絶対観るぞ。
『ブレット・ザ・ウィザード』1巻(園田健一)
『Wings of Songs.』(大本海図)
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『黙示録の乙女 改訂版』
『災厄の王子 改訂版』
以前富士見ドラゴンブックから出ておりました「迷宮キングダム」リプレイが装いも新たに新装版で発売されました。全世界がダンジョンという妙ちきりんな世界、百万迷宮にある妙ちきりんな学園国家「暗黒不思議学園」を舞台に、宮廷の面々が冒険を繰り広げて右往左往するお話です。僕は猫耳の少年騎士、テトリスのプレイヤーをやってますよ。改訂版ということで新データやルールが付属していたり、イラストがRole&Roll連載時の落合なごみさんになっていたり、河嶋陶一朗リプレイ名物の投げっぱなし注釈が大増量されていたりします。富士見版をお持ちの方もそうでない方も、「迷宮キングダムってよく知らないのだけど」という方にもすごく面白くてお勧めですので是非是非よろしくお願いしますね。この二冊の続編『女王の帰還』も発売中ですよ。またテトリス描こうっと。
迷宮キングダムリプレイ 黙示録の乙女 改訂版 (Role&Roll Books)
- 作者: 河嶋陶一朗,冒険企画局,落合なごみ
- 出版社/メーカー: 新紀元社
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迷宮キングダムリプレイ 災厄の王子 改訂版 (Role&Roll Books)
- 作者: 河嶋陶一朗,冒険企画局,落合なごみ
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迷宮キングダム リプレイ 女王の帰還 (Role&Roll Books) (Role & Roll Books)
- 作者: 河嶋陶一朗,冒険企画局,落合なごみ
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