戦争を始めた人が飼っているおれの故郷のうつくしい犬

 世の中ではいろいろありまして、またあらためて書きますが。

 

 Twitterでこの短歌を見て、ボロボロ泣いてしまいました。マジ泣きです。そんな自分にもびっくりです。
 怒りや悲しみ、せつなさといった感情は本当に自分の内から出ているのか、SNSという情緒増幅装置で植え付けられた衝動ではないのかと悩んでいたところでした。

 そんなときに、ふと出会ったこの歌で泣いてしまったのです。
 何の涙なのかなあ。
 遠いウクライナやロシアで苦しむ人々のため? かの国々に親しみを感じて30年という年月に対して? 犬をかわいがることができる感性の持ち主が滅茶苦茶な理屈で侵略戦争を始めることについて? ただの甘ったるい自己憐憫やセンチメンタリズム?

 そうかもしれないし、違う気もします。

 あの秋田犬は「ゆめ」という名前です。
 まったく。いやはや。

 神丘風さん、ありがとうございます。涙は大事だ。