油断していたら

 あれッ、もう3月ですよ。更新頻度上げようと思っていたのにこの始末。

 先日トルコへ行ってきました。イスタンブルサフランボルです、初トルコです。ある国に一度旅行すると、もう二回三回と欲が出るのは致命的なバグじゃないでしょうか。

 『靴ずれ戦線』の新装版、『靴ずれ戦線 ペレストロイカ』2巻が出ました。

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 元と同じく、これで完結です。描き下ろしエピソードもありますよ。世界いちメジャー級のおばけが登場します。また、西川魯介さんにゲスト原稿を頂きました。西川さんドイツ派なのにありがとうございます! 面白いので買ってねよろしくね。

 せっかくの新装版なのに、書きそこねていたことがひとつありまして。ワーシェンカとナージャを最終回で殺すかどうか、当時だいぶ悩んだのです。ソ連やロシアで撮られた大祖国戦争の映画では、きわめて高い確率で主人公が戦場から帰ってきません。あの戦争ではみんな死んでしまう、というのがかの国の人々にとってごく自然なことだったのだろうと思います。であれば、主役二人がズルをするのは失礼とさえ言えるのではあるまいか。

 でも、横車を押すのが魔女であります。また、いつもワーシェンカに助けられていたナージャが……という状況も描きたくありました。あの結末はそういった思案を経てできあがったのです。さらにつけ加えるならば、主人公たちの活躍により世界は秩序を取り戻し、平和な元の姿へ立ち返るわけではなく、なにか決定的に変わってしまうものなのですね。

 ベルタさんは割りを喰った気配があるけれども。ナチだしなー仕方ないな―。

 そらそうと、戦前のソ連ベラ・ルゴシの映画って公開されてたのかしらん。