• というわけで帰省のついでに宮崎へ足を伸ばして生頼範義原画展2へ。
  • フネに乗る機会はできるだけ逃さない、とばかりに神戸からフェリーです。んでもって大収穫。さんふらわあは夜になるとデッキへのドアが施錠されて外へ出られないのですが、宮崎カーフェリーは夜中でもデッキをふらふらすることができます。
  • 太平洋上に横たわる満天の星空! 天の川! 人工衛星、飛行機、流れ星! これですよこれ。星空をポカンと見上げるのが大好きなので、いくら眺めても飽きません。大きなうねりのおかげで星空が動いて見えるのもまた愉しからずや。水平線に目をやって見張り員気分にも浸りつつ、満足満足。
  • クリアな星空という意味で今まで観たなかでいちばん素晴らしい星空は、北海道は屈斜路湖で見上げたもの。ドラマチックという点ではソユーズ打ち上げのとき眺めた夜空。カシオペアの真下に発射台があったり、ロケットの炎が星のひとつになっていったり。
  • 生頼範義展を見たあと、飛行機まで中途半端に時間が余ったので県立総合博物館に行ってきました。どの県でもそれなりに立派な博物館があって、見学するのは楽しいものです。しかも宮崎県立博物館は入場無料だ。文化資本万歳。
  • 宮崎県というのは不思議なところで、古くからの文化を持ちつつ(なにせ天孫降臨の地です)いまいちパッとしない(失礼)。有名な領主もいないし、チキン南蛮が名物というのも微妙だし(好きだけど)。調べてみると江戸時代は複数の藩に分割され、その最大級でも七万石というささやかさ。明治にはいっとき鹿児島県の一部だったそうです。他と隔絶した九州の孤島感半端ない。その分、宮崎市はまだ地域の中心としてそれなりに活気を保っている印象はありますね。これで映画館さえもっと充実していたら住んでもいいぐらいなのに。
  • さておき県立博物館、大きくはないものの展示品も充実していて満足しました。特に昭和30年代の宮崎市にあった文化住宅を再現した展示と、あと民俗学コーナーがよろしかったです。
  • 宮崎は海あり山ありなので、たしかに特筆すべき名産は無いかもしれないけどそのかわりなんでもあったというイメージが残ったですよ。お茶も養蚕もがんばっていたのですね。