• サンデーGX伊藤明弘さん復帰! そして「ブラック・ラグーン」連載再開! すごく嬉しい。おめでとうございます。伊藤さんはまだ療養中とのことで、でも本当に描く気満々なのが伝わってきます。作者側の事情を勘案してしまうのは漫画を読むにあたっては邪道なのかもしれませんが、しかし復帰されたその姿には心が熱くなりますよ。「ブラック・ラグーン」はギアを緩めずに再開といった趣で、レヴィがエロいなあ! 妄想いっぱい!
  • NHK大河ドラマ、「八重の桜」をすこぶる楽しみに観ています。しかし会津攻防戦はどう考えても全体では中盤なわけで、そこで視聴率ガタ落ちしないといいなあと要らぬ心配をしてしまいますよ。
  • ビビッドレッド・オペレーション」に漂う濃厚な80年代感にクラクラ来てます。プロジェクトA子精神の正統後継者ではありますまいか。往時のオタクに最新技術を与えるとこういうアニメを作り出しそうな……。
  • 映画『ボス その男シヴァージ』をすっかり忘れていて結局観逃してしまいがっかりションボリ。

第三世界の長井』1巻 2巻(ながいけん

 油断ならぬ面白さ。やはりながいけんは天才だ! 読んでいてどっちに話が転がるのかさっぱりわからないのでハラハラします。編集部とのやりとりがとても知りたい。それにしても、よもやながい閣下の女性キャラに萌える日が来ようとは想像だにしておりませなんだ。しかも二人。人生なにがあるかわかりません。具体的にはヴェーレとうるるで、どちらも記号だけでできているようなキャラではありますが、しかしかわいい。

乙嫁語り』5巻(森薫

 言うまでもなく『乙嫁語り』はどの巻も良いのですが、今回は特に全ページに世界への愛とエロスが充満していて本を傾けたらドロドロ溢れてくるような密度でした。溺れちゃう! エロスというのは死や移りゆく時代を描くとより映えるものでして、作品世界も大きな転機を暗示するような流れになっています。てことは! そろそろ! ロシア帝国のイケメン騎兵将校が! 男爵ぐらいのが! 登場する日も近いですか! 定期妄想発言も諦めなければかなうのです。

『革命前夜の地下出版』(ロバート・ダーントン)

 長らく積んでいたのに手を付けたのですが、もっと早く読むべきだったと後悔するほどの面白さ。フランス革命前、アンシャン・レジームの時代には啓蒙主義文筆家の地位が上がり、一部は上流階級に食い込むまでに至っています。もっとも当時書くこと専業で暮らせる者などはおらず、政府・宮廷やアカデミーの役職、パトロンを得ての年金などが主な収入源です。そんな彼らに憧れ、パリにやって来た多くの文士たち。しかしすでに既得権益をがっちりと守る諸先輩たちの中には入れません。彼らが理想とした文芸共和国は一体どこへ行ったのか? 社会の最底辺でうごめき、印刷所に泣きつき、パンフレットを書くことで糊口を凌ぎ、一部は警察のスパイに成り下がる。そんな三文文士たちの燃え上がる体制への憎悪! 歴史に名を残す綺羅星のような思想家に対し、啓蒙思想を民衆に伝えたのは彼ら名も無き文士たちだったと著者ダーントンは紹介します。ペン一本でどうにか生き残ろうとする文士たちの姿は驚くばかり。その一部はフランス革命の指導者にまで成り上がります。良い本です。ダーントンの他の著作も読みたくなりました。

第三世界の長井 1 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)

第三世界の長井 1 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)

第三世界の長井 2 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)

第三世界の長井 2 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)

乙嫁語り 5巻 (ビームコミックス)

乙嫁語り 5巻 (ビームコミックス)

革命前夜の地下出版 (岩波モダンクラシックス)

革命前夜の地下出版 (岩波モダンクラシックス)