曇りときどき雨ときどき晴れ

  • ロシア旅行6日目。なんか寒いんですけど……。
  • 低く垂れこめた雲がぐんぐんやってきては雨が降り、通り過ぎると晴れるという繰り返し。わかりやすい天気ではあります。
  • 今日はまずアポリナリー・ヴァスネツォフ博物館へ。有名な(当社比)画家ヴィクトル・ヴァスネツォフの弟で、19世紀末から20世紀にかけて活躍した画家にして考古学者。中世近世のモスクワ想像図を沢山描いていまして、僕はそれらがめっぽう大好きなのです。
  • A・ヴァスネツォフ博物館は彼が住んでいたフラットをそのまま保存したもの。なので、普通の古い集合住宅の中にあり、まずインターホンを押して開けてもらわねばなりません。訪問される方は閉館していると勘違いしないように。
  • おばあちゃんの解説員が熱心に説明してくれるのですがあいにく僕がさっぱりでして、でもメモ帳などを動員して多少は意思疎通が出来ました。この絵の実物が展示してあってしばし見とれておりましたよ。
  • その次にトレチャコフ美術館の新館へ。トレチャコフといえば普通本館を指しておりまして、いっぽう新館は20世紀ロシアの絵画・彫刻が時代順に展示してあります。
  • マレーヴィチ、ロトチェンコ、タートリン! ロシア・アヴァンギャルド! そしてパリ万博のソ連館へ!
  • 社会主義リアリズムの作品もちゃんと置いてあります。ソ連政府が太鼓判を押す体制お抱え画家アレクサンドル・ゲラシモフの大作がドデンと。
  • 並べて観ていくと、ソ連絵画の統制が厳しくなるのはスターリン時代でも特に戦後になってからなのがわかります。50年代ソ連絵画のクラシックなこと。
  • フルシチョフ時代からようやくさまざまな模索が再開され(統制は依然としてあるのだけど)、眺めていてもちょっとほっとします。
  • それから現代まで、とても充実した展示でした。モスクワ旅行でトレチャコフ新館に行く人は少ないと思うけど、ここは行っておくべきです。特に社会主義リアリズムの諸作品なんて日本に絶対来ないから。
  • トレチャコフ新館の見所といえばもうひとつ、外がちょっとした緑地になっていまして、ソ連時代から現代までのさまざまな彫刻が置いてあるのです。観て楽しく、歩いて気持ちいい一角。お勧めですよ。以前来たときは有料だったのだけど今回はタダで入れました。この辺よくわからない国です。彫刻の点数も増えてましたよ。
  • ヱヴァTシャツの若人発見!
  • 今日は歩いているうちに何度か野良犬に遭遇しました。ちゃんと生きていたのだね。
  • 宿のWi-Fiがブチブチ切れるもんだから写真アップに失敗してムキー。
  • 写真はこちらからどうぞ。