『ミケランジェロの暗号』

 原題「最良の敵」の方が内容をよく表しています。埋もれていたミケランジェロのスケッチを持っていたユダヤ人画商と、ナチ親衛隊員となった幼なじみの親友の物語。二人は絵を巡って互いに恫喝したり口車に乗せたり、それでも腐れ縁が切れません。シビアな状況のなか、皮肉なユーモアたっぷりで話が進みます。一部脚本に無理があるような気もしましたが、面白かったですよ。特にダメな友人でSS将校に成り上がった小悪党、スメカルがとてもいい役でした。主人公がSSの制服を身にまとうくだりがあって、「この服を君が着たがる理由がわかった」と言うシーンが印象的でしたね。それにしても、結末のあと二人の仲がどうなるのかが気になります。スメカルは相手を許すのか、それともまた執念深く出し抜こうとするのか……。主人公を演じるモーリッツ・ブライプトロイが敬愛するカール・オットー・アルベルティに似ているのがまた気になって気になって。

『Extreme Mining Machines: Stripping Shovels and Walking Draglines』

『Animals Real and Imagined: The Fantasy of What Is and What Might Be』

ICO/ワンダと巨像 Limited Box」

Extreme Mining Machines: Stripping Shovels and Walking Draglines

Extreme Mining Machines: Stripping Shovels and Walking Draglines

Animals Real and Imagined: Fantasy of What Is and What Might Be

Animals Real and Imagined: Fantasy of What Is and What Might Be

  • アーティスト: Terryl Whitlatch
  • 作者: Gilbert Banducci
  • 出版社/メーカー: Design Studio Press
  • 発売日: 2010/12/01
  • メディア: ペーパーバック
  • 購入: 3人 クリック: 44回
  • この商品を含むブログ (1件) を見る