午後に豪雨

• 間が開いてしまいました、どうもどうも。気を抜いている間にはやくも秋の気配がしてきましたよ。
• 今頃なんだという体ですが、夏コミに来ていただいた皆さん、ありがとうございます。ご挨拶できなかった皆さん、次の機会は是非是非！　あいさつ回りからスペースに帰ったら、シャッターの方からなんだかいい風が吹いてきましてすさまじい睡魔がやってきたのを覚えています。さながらプール後の授業のごとし。打ち上げのビール、美味しかったなぁ……。
• 夏コミ新刊はComin Zinさんに委託する予定です。通販可能になりましたらまた告知しますね。
• コミケの翌週はアナログゲームイベントJGCに冒険企画局さん枠で参加しておりました。こちらも来ていただいた皆さん、ありがとうございます。僕はサタスペ15周年記念トークショーに出たり、サタスペのDDをしたりしてました。楽しんでいただけましたでしょうか。
• JGCと日程が被ったので、8月のコミティアはお休みだったのです。10月のティアには申し込んでいますので、もし受かっていればまた皆さんよろしくお願いしますね。
• それにしても、この夏は尊敬する方が何人も鬼籍に入られまして、いやはやなんだかもうといった感じです。原田芳雄さんは大好きな映画『KT』での戦中世代新聞記者の役が印象的でした。芦田豊雄さんはバイファム世代にとっては本当にお世話になった方です。特に画集『芦田豊雄イラストレーションズ』はボロボロになるまで観たものです。特に意識はしていないのですが、きっと僕の絵にもどこか影響があると思いますよ。うんがらどわどわ。そして小松左京さん、『さよならジュピター』『日本沈没』『題未定』等々好きな小説を挙げていけばキリがありません。ローカルから宇宙を観るその視点は、近年ますます大事になってきている気がします。しかし関西の文化的地盤沈下を象徴するような逝去でありますね……。お三方ともお疲れさまでした。本当にありがとうございました。
• 去る者といえば管さんが民主党代表を辞任しはりましたね。もっと総理を続けてほしい人でしたが、今となっては仕方ありません。おつかれさまでした。次期首相が選出されるまでまだ総理なわけで、あともうちょっとがんばってください。
• 次期総理は馬渕さんになったら面白いのだけど、そうもいかんだろうなぁ……。海江田さんは表現規制には反対の立場を明確にしている人で、そこは評価しようと思います。
• 去る者もうひとつ。ちょっと前にCG定点観測さんが更新停止されました。基本的にオリジナルで地味なものが多いウチの絵はさらっと流されることが多かったですが（オノレ！）、でもチェックされると嬉しかったものです。おつかれさまでした。
• 萌えミリタリー雑誌「MC☆あくしず」、実は台湾版「萌☆軍武娘戰場」が出ておりまして、先日その2号が送られてきました。僕のイラストコラム「ロシア妄想主義概論」も載っているのですが、これがなんともともと見開き2ページの原稿をレイアウトを変えたり一部のサイズをいじったりして3ページにしているのです！　はじめ目にして妙にスカスカだなと思ったら……なんぼなんでもこういう手法は初めてだったので腰を抜かしましたよ。真面目な絵描きさんだったら激怒してるんじゃないかしらん。怒る前にあっけにとられたので僕は大丈夫ですが！　あ、萌えミリ用語が中文になっているのは面白いですね。いろいろ参考にできそうです。
• モスクワ攻防戦を舞台にした独ソ戦伝奇アニメ『ファースト・スクワッド』の日本版DVDがようやっと出ますよ！　スタジオ4℃が協力している作品です。伝奇なのにもっともらしい演出がされていて、観ているとニヤニヤできること請け合いですぞ。

ファースト・スクワッド [DVD]

[買ったり観たり読んだり]

『中国嫁日記』（井上純一）

　井上さんのwebコミック「中国嫁日記」が書籍化されまして、えらく売れているらしいというのはご存じの方も多そうです。井上さんとは「GameGraphix」というアナログゲーム雑誌にイラスト投稿していた頃からの知人でして（ああもう20年以上前のこと……！）、ずうっとこの人は計算してものを考えているのか天然なのかが疑問だったのですね。今回この本を読んで、猪突猛進型ド天然であると結論が出ました。皆さんド天然の真似をしちゃいけませんよ。できませんからそもそも。

『明治大正昭和不良少女伝　莫連女と少女ギャング団』（平山亜佐子）

　タイトルが本の内容を語っていますが、そういう本です。「丸ビル一の美人とうわさされたタイピストの林きみ子は、ハート団という不良グループの首領で“ジャンダークのお君”と異名をとった。彼女らは丸ビルの某喫茶店を根城に、丸の内一帯にはびこり云々」……これは気にならないほうがおかしいじゃないですか！　当時の新聞記事などから紹介される不良少女たち、男女差別が今とは比較にならなかった時代に不良を通すのはまた違った意味合いもあったことでしょう。戦前昭和の不良なら、今もご存命のおばあちゃんもいるのかもしれません。そういう方のインタビューも読みたいですよ。

『神々の糧』（滝沢聖峰）

　モデルグラフィックスで連載当時から気に入っていた作品がついに単行本に！　あとがきで滝沢聖峰さんとアシスタントさんの会話が紹介されてまして、アシがいはるんやと驚いたことです。いや、いて何の不思議もないのですけど、なぜかお一人で描いているという先入観があったもので……。

「ミステリ・マガジン」10月号

　映画『探偵はBARにいる』公開目前ということで、東直己特集！　載っている短編が既読のものだったのがちょうっと残念ではありました。でもススキノ便利屋シリーズの新作が9月に出るんですね。楽しみ楽しみ。

『モノトーン・ミュージアムRPG』（すがのたすく／F.E.A.R.）

『バルナ・クロニカ　リプレイ　真王姫の叙事詩　プリンツェザ・サーガ I』（小林正親）

中国嫁日記 一

明治 大正 昭和 不良少女伝---莫連女と少女ギャング団

神々の糧 (MGコミックス)

ミステリマガジン 2011年 10月号 [雑誌]

モノトーンミュージアムRPG (ログインテーブルトークRPGシリーズ)

バルナ・クロニカ　リプレイ　真王姫の叙事詩　プリンツェザ・サーガ I (Role&Roll Books)