『月給「百円」サラリーマン』(岩瀬彰)

 昭和初期はホワイトカラーがエリートでもなんでもない、普通の都市生活者として定着した時代です。そんな彼らの衣食住を地に足の着いた視点で丹念に解説した一冊。たいへん面白かったです。現代の物価は当時と比べて二千倍とみなすのが適当だそうで、円本など結構高い印象がありますね。でも、それまでの文学書はもっと高かったのです。当時は借家住まいが主だったのですが、公的年金がないので老後のために借家を建てる人が多かったのが一因というのもナルホドという感じ。学歴差別や男女差別は現代の比ではありません。小ネタがいっぱいなので、すぐ手の届くところに置いておきたい一冊でした。

北方領土交渉秘録』(東郷和彦

天獄と地国』(小林泰三

『ドイツを焼いた戦略爆撃 1940-1945』(イェルク・フリードリヒ)

『スペイン内戦』(アントニー・ビーヴァー)

プラハ侵攻1968』(ジョセフ・クーデルカ

『デブの帝国』(グレッグ・クライツァー)

「月給百円」のサラリーマン―戦前日本の「平和」な生活 (講談社現代新書)

「月給百円」のサラリーマン―戦前日本の「平和」な生活 (講談社現代新書)

北方領土交渉秘録―失われた五度の機会 (新潮文庫)

北方領土交渉秘録―失われた五度の機会 (新潮文庫)

天獄と地国 (ハヤカワ文庫JA)

天獄と地国 (ハヤカワ文庫JA)

ドイツを焼いた戦略爆撃 1940-1945

ドイツを焼いた戦略爆撃 1940-1945

スペイン内戦――1936-1939 (上)

スペイン内戦――1936-1939 (上)

スペイン内戦――1936-1939 (下)

スペイン内戦――1936-1939 (下)

ジョセフ・クーデルカ プラハ侵攻 1968

ジョセフ・クーデルカ プラハ侵攻 1968

デブの帝国―いかにしてアメリカは肥満大国となったのか

デブの帝国―いかにしてアメリカは肥満大国となったのか