『ばら物語』3巻(滝沢聖峰

 16世紀ロンバルディア、マンテガッツァ侯国の侯子ロザリアと雇われ砲兵、黒ツンフトのマイスター・ローザがフランスと戦う話もいよいよ3巻。主人公(というか狂言回し)であるはずのドイツ傭兵、ルカの影がますます薄くなっていて心配です。それにひきかえ気障で計算高い色男、傭兵隊長カルッチの格好良さといったらあなた。戦場の見せ場は砲兵なのですが、両軍の重装騎兵が激突する見開きはルネサンス当時の戦場画を意識してそうで素敵でした。巻末の、絵柄と画材の変遷についての解説ページも興味深かったです。なるほど1巻のローザは怖い……。

『半端者』(東直己

『アラーの神にもいわれはない』(アマドゥ・クルマ)

『Georgy Sviridov Concert recording』

 その昔ソ連がまだあった頃、TVで世界のニュース番組が紹介されることがありまして(今でもありますが)、なかでもソ連の「ブレーミヤ」はインパクトがありました。中学生の頃には既にソ連に興味津々で、なんだこの垢抜けなくもかっこいいOPはと心踊らせていたものです。特にOPテーマの印象が強烈!

 で、それから20年以上(嗚呼)、心の何処かでずっと気になっていたのですね。それが先日、ふとした拍子でスヴィリドフという人の「時よ、前進!」という曲だと知りました。おおお、これは強烈な! ソ連でよく知られている作曲家で、元は映画音楽だそうですね。早速検索したらCDも見つかったので購入しました。士気高揚音楽の定番に仲間入りだ。

Tale of Rose Knight―ばら物語〈Vol.3〉

Tale of Rose Knight―ばら物語〈Vol.3〉

半端者(はんぱもん)―ススキノ探偵シリーズ (ハヤカワ文庫JA)

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アラーの神にもいわれはない―ある西アフリカ少年兵の物語

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Orchestral Music

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