・・・・・絶句』(新井素子

 書下ろしの番外編も入った新装版ですよ。『・・・・・絶句』は心の奥をいろいろかき乱される作品で大好きなのです。Amazonでも紹介されているあらすじを引用しますと

あたし、新井素子っていう19歳のSF作家志望の女の子。で、今、SF新人賞のための原稿書いているところ。『絶句』ってタイトル。読者が絶句するほどおもしろいお話になるはずだったんだけど”なぜか突然、彼女の小説のキャラクターたちが実体化してしまったのである。無茶苦茶に強いヒーローの一郎、マッド・サイエンティストの信拓、超能力をもつ美少女風男の子の拓、素子に瓜二つの人猫の美弥など。やがて、彼ら、まぎれもない新井素子の想像の産物たちは、それぞれの特殊能力を生かして、現実の世界での生活を始めるのだったが…。

 この筋立てにノックアウトされない絵描きや作家や、あとTRPGのゲーマーがいるであろうかいやいない! 誰しも自分のキャラに現実で会ってみたいものなのです(断言)。未読の方はこの機会にマスト読むべし読むべし!

ヒックとドラゴン

 ヴァイキングの少年ヒックと、ドラゴンのトゥースの物語。ノーチェックだったのですが、観た人皆が絶賛するのでどれどれと行ってみたら確かに楽しい映画でした。トゥースかわいいし、アスティはいいツンデレで萌え娘だし、ドラゴンの飛翔感も素晴らしかったですよ。なにより父親たちヴァイキングが非常にかっこ良くて、彼らが肉弾戦を繰り広げるさまをもっともっと観たかったのがちょっとだけ残念なところだったでしょうか。実は3D映画初体験だったのですよ。眼鏡かけてる人用の3Dメガネとか作ってほしいなあ……あと画面が暗く見えてしまうのは寂しいですね。

…絶句〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)

…絶句〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)

…絶句〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)

…絶句〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)