買ったり観たり読んだり

『屍者の帝国』 原作と話を変えること自体を批判するつもりはないし、絵作りへのこだわりは感じられたし(ちょっとちぐはぐさも感じましたが)……うーん、ひとつ言うならば、登場人物がなにかと叫ぶお話作りはもういいんじゃないの、と思ったことでした。その…

『日本のいちばん長い日』 原田監督のリメイク版です。ベテラン俳優陣はさすがでした。特に山崎努の鈴木総理は茶目っ気もありつつ信念を感じさせて素晴らしかった。そしてそれ意外はまったくダメです。なぜ終戦の物語を凡庸な家族ドラマに落としこんでしまう…

「スペースダンディ」、まだ乗りきれてません。でも次はもっと面白くなるのではないかという期待感を持たせてくれるので観ます。そして「世界征服 謀略のズヴィズダー」は黒星紅白さんのキャラで名前がロシア語という安易な釣られ方をして観始めたのですが良…

『ウは宇宙ヤバイのウ! セカイが滅ぶ5秒前』(宮澤伊織) 何の変哲もない高校生の久遠空也が従姉妹の非数値ヌル香と下校中、巨大隕石が地球に落下して世界は滅亡した……と思ったら自宅のベッドの上で目を覚まし、自分は宇宙諜報組織「偵察局」のエージェント…

これも書き忘れていた先月のイベント。「今野隼史アナログイラスト展 〜原画で見よう!〜」に行ってきました。勿論もう終わってますのでご注意。普段は物腰の穏やかな今野さん、でもその本性はずいぶんとんがった人であることがよくわかりました(特に会場で…

いろいろありすぎるのでばっさり省略! 省力化更新! そんな中で特に印象深いものを挙げていきますと、映画は『地獄でなぜ悪い』『悪いやつら』この二本がすこぶる面白かったです。 『地獄でなぜ悪い』はヤクザが映画を撮ろうという悪趣味コメディ。 ファン…

「有頂天家族」は相変わらずとても良い、良いですぞ。「捲土重来!」のシーンは原作を読んだ頃から「ここはアニメで観たいなー」と思っていたので満足満足。いやもっとケレン味のある見せ方のほうが嬉しかったけど海星がかわいいので良しとしようじゃないか…

観たい映画をリストアップしたら7本も! なかでもノーチェックだったのが『タイピスト!』です。まあ何も言わず予告編をご覧ください。なんたる萌え映画! マスト行きますとも。『オーケストラ!』のスタッフだそうで、あれも面白い映画でした。 『鳥類学者 …

アニメ「有頂天家族」は失速しませんねえ。すごいぞ。 『風立ちぬ』 最近なかなか映画に行けないのですが、これはなにをさて置いても観ねばなりません。というわけで行ってきました。いやーすごい映画です。地獄が待っていても肯定されるエゴの生命力。たく…

「有頂天家族」 1話観ました。期待以上の素晴らしさ。士気おおいに高揚。僕も頑張ります。人生こうでなくてはなりません!

IKKI 8月号 今月号に佐藤明機さんの読み切りが載っているのであわてて買いました。佐藤さんの漫画はこうやって大判で観るのがいいなあ。だからホビージャパン版の『ビブリオテーク・リヴ』が大好きです。 アフタヌーン 8月号 今月号で野村亮馬さんの新連載が…

『34歳無職さん』3巻(いけだたかし) 無職さんが2巻で明らかになった、とあることでグニャグニャ悩むことが増えました。1巻ではそういう描写が無かったことを考えると、作劇的に描いてなかっただけなのか、それともだんだん考えるようになったのか、どちら…

『聖なる怠け者の冒険』(森見登美彦) 出た出た! ついに出ました! ところは京都、ときは祇園祭の宵山たる土曜日、確信的怠け者である主人公と怪人ぽんぽこ仮面、そして彼らをめぐる探偵と助手と先輩カップルとアルパカと各種団体その他モロモロが交錯する…

サンデーGXで伊藤明弘さん復帰! そして「ブラック・ラグーン」連載再開! すごく嬉しい。おめでとうございます。伊藤さんはまだ療養中とのことで、でも本当に描く気満々なのが伝わってきます。作者側の事情を勘案してしまうのは漫画を読むにあたっては邪道…

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』 公開直前は微妙にエヴァ気分が盛り上がらなかったのに、いざ観るとよっしゃエヴァだエヴァだ! とテンションが上がるのはさすがです。アスカとマリのコンビおおあばれという僕にとってご褒美みたいな展開でホクホクでした。…

間が開くと膨大な漏れが発生するのですがもうこれはどうしようもありません。 フランスのイラストレーター、ピエール・ジュベールの画集を2冊ほど買いまして、これがもう眼福きわまりなくて日々興奮しながら眺めています。日本だと「カラーイラスト世界の生…

しばらく忙しくなりそうで、こういうときマスト観ねばという映画がないのは助かります。特撮博物館とレーピン展は10月までなので来月に回しても大丈夫……とかいってると逃してしまいそうで! 『ドラゴンステーキ! ランチ』(中村哲也) 『ドラゴンステーキ!…

『裏切りのサーカス』 ああッ『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』の方で呼びたいッ。ジョン・ル・カレの名作映画化、観てきました。映画向けのアレンジも上手かったです。説明台詞が極めて少なく、彩度も低くて緊張感に満ちた空気。誰が「もぐら」…

『ドライヴ』 昼はパートタイムのカースタントマンとして働き、夜は犯罪者相手の運転手になる主人公のクライム・ムービー。過去を一切語らない、素性不明で名無しの主役が心ならずも戦い、そして去っていくという気がつけば古典的な筋書きなのですが、次に何…

間が開くとここが長くなります。すいません。 『人生と運命』(ワシーリー・グロスマン) スターリングラード戦を背景に、ユダヤ人の物理学者一家やさまざまな軍人たち、ラーゲリやドイツの収容所で生きる囚人たちといった群像を描くグロスマンの大作。ソ連…

眼鏡を新調しました。今回は西荻窪のオプティック・レインボーというお店に行ってみたのです。僕は6歳の時から眼鏡かけてまして数々の眼鏡屋に行ってきましたが、こちらのお仕事の丁寧さはダントツで群を抜いてました。官能的といっていいかけ具合です。今度…

『ロシア宇宙開発史 気球からヴォストークまで』(冨田信之) ぱらぱらめくった程度ですが、これは素晴らしい本です。絶対そうです。 『ふしぎなふしぎな子どもの物語 なぜ成長を描かなくなったのか?』(ひこ・田中) ゲームにアニメ、漫画に児童文学、月光…

全般的に自分の修行不足を痛感するものを読んだ気がします。ぐぬぬぬ。 『森薫拾遺集』(森薫) 短編や読み切りやイラストにペーパーにゲスト原稿に、いろんなものがぎっちり詰め込まれた特濃の一冊。もともとこういう本が大好きなので、もうたまりません。…

間が開くとここが長くなりますね……すみません。ここには書いてない本も多いのよ。最近だとWW2フランス軍の軍装や野砲本とか帝政ロシア軍装本とか。何に使うのだ。 『機龍警察』 『機龍警察・自爆条項』(月村了衛) 知人の間で評判が良かったので、遅ればせ…

『宇宙の傑作機 長征二号』(風虎通信) 冬コミで頂いた同人誌を帰省中に読んでいました。中国のロケット長征二号についての本ですが、かの国における宇宙開発史全般についても解説されていて大変面白かったです。50年代、まさにゼロからスタートしたときは…

どうも忙しいと買い物が増える傾向があってよろしくないです。日記の間が開いているうちにいろいろ買い込みましたが、なかでも特に印象的だったものをちょっとだけ。 『イスラム飲酒紀行』(高野秀行) 休肝日はないと豪語する辺境作家、高野秀行氏がパキス…

『ミリタリー雑具箱: 吉原昌宏ミリタリーイラスト作品集』(吉原昌宏) イラストコラムやショートコミックなどを集めたイラスト集。達者だなあ小ネタも豊富だなぁ、とのたうちまわっております。特にコミックのコマ割りが5段組とかで、なのにキャラの等身は…

『戦う日本漁船』(大内建二) 大戦中、数多くの民間船が軍に徴用されましたが、なかでも漁船と沿岸輸送用の機帆船については詳細な資料すら残っていないそうです。停泊中に陸軍将校がやってきて書類も無しに突然徴用(家族に別れを告げる時間すらありません…

『ミケランジェロの暗号』 原題「最良の敵」の方が内容をよく表しています。埋もれていたミケランジェロのスケッチを持っていたユダヤ人画商と、ナチ親衛隊員となった幼なじみの親友の物語。二人は絵を巡って互いに恫喝したり口車に乗せたり、それでも腐れ縁…

『探偵はBARにいる』 東直己のススキノ探偵シリーズが映画化と聞いたときには正直不安が先に立ったものです。でも予告編を観たり試写会の評判を聞くにつれ、これは面白いのかもしれないと思い始め、となれば一転期待は高まるばかりでこれはハードル高すぎで…